みなさん、こんにちは!
FFJE20期の代表をしています、Shintaroです!
今日は、フランス語とドイツ語の、おもしろい共通点・相違点について述べていきたいと思います〜!
<共通点>
①スペル
実は、ドイツ語には、フランス語と似ている単語がたくさんあります。それでは、それらのうちおもしろいなと僕が個人的に思うものをを紹介していこうと思います!
まずはこの二つ!
Friseur(独:美容師)Ingenieur(独:エンジニア)
“eur“のあたりが、ザ・フランス語、って感じですよね!
まだまだあります!!
・Café(これは英語でもですよね笑)
・Toilette
・Dame(独;婦人)/madame(仏;婦人)
・passieren(独:起こる)/passer(仏:起こる)
・telefonieren(独:電話する)/ téléphoner(仏:電話する)
・kopieren(独:コピーする)/copier(仏:コピーする)
etc…
②発音
・Chance(独:機会、チャンス)
これの発音なんですが、フランス語のように「ショ〜ンス」と発音します!!ドイツ人がこれをフランス語っぽく発音しているのを聞くたびに、笑けてしまいます笑
・R
さて、フランス語学習者の方なら、経験したであろう、この「R」の発音😂。あの、喉をならすやつですね。
実は、ドイツ語でも同様に「R」は喉をならして発音します!(筆者は大学入学前にフランス語を勉強していたので、入学後に初めてドイツ語を習った時、周りがこの「R」の発音に苦戦する中、なんなくできてしまっていた、というプチ自慢をここでさせてください!笑)
・Toilette
さて、①スペルのところでも挙げた、Toiletteです!ここで注目すべきは「Toi」の部分です。フランス語では「トワ」という一方で、ドイツ語にはそのような規則はありません。
ですが、なんとドイツ語でも「トワ」と発音する場合があるそうです!(ドイツ語の先生が言っていました。恐るべきフランス語の影響力!😲)
③文法
・「あなた」の敬称・親称について
フランス語で「あなた」という時、自分とその対象の距離により言い方が”tu”と”vous“に変わります。そして、同じことがドイツ語でも起きるんです!
ドイツ語では”Du(親称)”と“Ihr(敬称)”の区別がされています。
・名詞の性別について
フランス語の名詞は、男性名詞・女性名詞という区分ができるのは、割と知られていることだと思います。なんと、ドイツ語にも男性名詞・女性名詞は存在するのです!!
(まあ、それらに加えて中性名詞もある、というオチ付きなんですけどね笑)
おまけ
最後におまけとして、ドイツにあるフランス語の地名、フランスにあるドイツ語の地名をいくつか紹介しようと思います。
・ドイツにあるフランス語の地名
Bellevue:ベルリンのミッテ区にある鉄道駅で、Sバーンの5・7・75号線の駅です。初めてベルリンに行ってこの駅の存在を知った時、まじで驚きました😲[1]
Charité – Universitätsmedizin Berlin:フンボルト大学ベルリンとドイツ自由大学の医学部・病院を統合された組織です。ドイツのコロナのニュースを見ていると頻繁にでてくるんで、覚えてしまいました笑[2]
Schloss Sanssouci:ドイツはポツダムにあるロココ建築の宮殿で、” sans souci” とはフランス語で「憂いなし」という意味でして、これを建てたフリードリヒ2世のフランス愛が伝わってきますね。[3]
・フランスにあるドイツ語の地名
Oberkampf:パリの地下鉄5号線と9号線が通っている駅で、ドイツ出身の印刷業者Christophe-Philippe-Oberkampfにちなむらしいです。[4]パリのメトロに乗ってて初めて聞いた時に、感動してサブイボでちゃいましたね笑
Strasbourg:フランス北東部のドイツ国境付近にある都市で、ヨーロッパ議会があることで有名ですね。[5]この言葉は、ドイツ語の”Straßebourg(街道の街)“を語源としています。[6]
いつか行ってみたいなと思いますね〜。
<相違点>
①文法
言語が違えば文法が異なるのは当然なことですよね笑 ここでは、その中でも特に興味深いものをピックアップして紹介しようと思います!
・名詞の性別
上の共通点のところでも述べたのですが、フランス語には男性名詞・女性名詞しかないものの、ドイツ語にはそれらに加えて中性名詞もあります!覚えるのがめんどくさい〜😵、って思ってたんですけど、意外となんとかなってます笑
・主となる動詞の位置
ぼくが一番感動した違い、というかドイツ語の特徴がこれなんですよね!実は、ドイツ語では、ほとんど全ての文章において主となる動詞の位置ががっちりと決まっています。例を使って説明しましょう。
例えば、「私はテニスをする」という文章があるとしましょう。
フランス語では、基本的に下のような書き方であると思います。
Je joue au tennis.
それではドイツ語ではどうでしょうか?ドイツ語では以下の2つの書き方ができます。
Ich(私) spiele((スポーツなど)をする) Tennis.
Tennis spiele ich.
また、「私は彼は有名だと思う」という文章を見てみましょう。
フランス語では、“Je pense qu'il est populaire.“となるでしょう。
一方で、ドイツ語では、“Ich glaube(思う), dass er(彼) bekannt(有名) ist(〜であるという動詞。Êtreのドイツ語版が活用したもの)."
お気付きの方もいるでしょうか?そう、ドイツ語ではその文で主となる動詞が、その文章の2番目の要素となる、というものや、最後の要素となる、というものといった明確なルールがあるのです。(これらのルールがそれぞれいつ当てはまるのかについては割愛します💦)ルール大好きドイツ人ならではなんですかね?!😅
②単語の意味
ここでは、仏独語間でスペルが全く同じなのに、意味が違うものを紹介していこうと思います!かつては結構混乱してましたね〜笑
・Hier
フランス語では、「昨日」を意味するこの単語、ドイツ語では「ここ」という意味になります!英語のHereとの強い関連性を感じますね。
・Mal
フランス語では「悪く〜」を意味するこの単語、ドイツ語では「〜回」という意味になります!
・Des
フランス語では、des=de+lesというパターンだと思うんですが、ドイツ語ではこれとは異なる二つの意味を持ち得ます。(ただ、これに関してはドイツ語文法に深く立ち入ることになるので割愛します💦)
・Mit
フランス語では、「mettreのil/elleにおける単純過去」ということですが、ドイツ語では「〜と一緒に」という前置詞となります。
③意味内容の多さと発音の長さの関係
はい、まじでこれが最大の違いなんじゃないかとおもいますね〜笑
どういうことかというと、フランス語においては意味内容に対して発音が短い一方で、ドイツ語では意味内容に対して発音が長いという傾向があると思うんですよ!
例をつかって説明しようと思います〜
フランス語:
背中→Dos(ド) Bon dos → え?ボンドがどうしたん?笑
平和→Paix(ぺ) 平和って一音でいっちゃっていいん?。。。
ベッド→Lit(リ) Le lit → え、瑠璃がどうしたって?笑
文章の中でこうした短い単語をちゃんと拾えるフランス語話者には尊敬の念しかないです。。!
これって誰の?→C’est à qui?(セタキ) 仏検のリスニングでこれ聞いた時、感動してしまって、その後全然集中できなくなりました!(まあ、なんとか受かってたんですけど笑)
ドイツ語:
マッチ箱→ Streichholzschächtelchen たかだかマッチ箱だよね?。。。
責任感→Verantwortungsbewusstsein 腱鞘炎の原因になりそう😟
速度制限→Geschwindigkeitsüberschreitung 運転中はこれいっちゃだめよ。。。
そしてドイツ語最長の単語が、、、
Donaudampfschiffahrtselektrizitätenhauptbetriebswerkbauunterbeamtengesellschaft→(ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合)
もはや意味わかんないっすよね笑
<最後に>
これまで、ドイツ語とフランス語の共通点・相違点についてみてきました!
これを通じて、より言語への関心を持ってもらえると嬉しかったりします笑
[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/ベルヴュー駅
[2] http://ja.wikipedia.org/wiki/シャリテー
[3] https://kotobank.jp/word/サンスーシ宮殿-70898
[4] https://ja.wikipedia.org/wiki/オベルカンフ駅