本日の『共に戦おうプロジェクト』は、熊本出身の松永誠弘が担当いたします。
突然ですが、普段の生活を振り返ってみてください。
睡眠、食事、入浴、勉強、部活、遊び。おそらく当たり前のように、無意識に生活していると思います。しかし、私は4年前の熊本地震を経験しました。上の写真は2回目の地震時に落下して、壊れてしまった時計です。このエピソードからみなさんに伝えたい思いを記事にしたいと思います。
○「死」と隣り合わせ
2016年4月14日21時26分、4月16日1時26分。私の地域では、震度6強と震度7を計測する大地震が起きました。2回目の地震時には家族全員でリビングに寝ていて、母はタンスの下敷きに。父の側には食器棚が落ち、弟の足下にはコピー機が落ちました。玄関はふさがれて、一目散に裸足でリビングから外に避難したことを今でも鮮明に覚えています。
○「生きる」ことに必死だった1ヶ月
それから電気は2時間で普及したものの、ガス・電気の普及は約1ヶ月かかりました。おいしい食事や温かいお風呂はなく、スーパーも空いてません。フカフカのベットで寝ることも出来ません。当然ですが、学校も部活もなく、人生最後の体育祭や部活の大会は中止です。毎日インスタント食品と車中泊。贅沢は一切言えず、また地震が起きても対処できるように「生きる」ことだけを考えてました。
○幸せ
現在、コロナの影響で外出を自粛されていると思います。毎日暇すぎてストレス溜まりますよね?でも、当たり前のように美味しい食事・快眠は出来ます。家の中なら、ゲームや映画鑑賞など自由に生活することが出来ます。毎日、退屈に過ごしていると思いますが、実は本当に幸せなことです。練習したい、遊びたい、飲みに行きたい気持ちはあると思いますが、今は我慢しましょう。
○最後に…
4年生の部員の中で唯一の被災者であったため、自分自身の貴重な経験を記事にさせていただきました。そして、この地震で267名の方が命を落とされました。語弊があるかもしれませんが、この熊本地震という貴重な経験からたくさんのことを学びました。普段の日常生活の考えが変わったり、当たり前のように練習が出来る毎日に感謝したりするようになりました。暗い話で申し訳ないですが、この記事で1人でも多くの方が考え方や過ごし方が変わって、普段の生活がどれだけ幸せなのかを分かっていただけたら嬉しい限りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 がまだせ日本!!
止まったままの時計は今を示していなくても、
心の針がしっかりと今に向かって動き出している松永さん。とても貴重なお話を聞くことができ、感謝でいっぱいです。改めて一日一日の貴重さとありがたさを感じて時間を使っていきたいと思います。
コメントいただいて、ありがたいです。
読んでくださって、ありがとうございます!