この秋に取り組みたいこと

ここ数日、心地よい夜風に秋の訪れを感じますが、季節の移ろいとともに自己の内で生じる変化にも気づき始めました。早いもので学習院大学少林寺拳法部に入部してから1年が経とうとしています。11月には1年間の修練の集大成ともいえる全日本学生選手権が控えており、この冬からは先輩方の背中を追いかけるだけだった私が部を支える幹部になります。このような大学生活の大きな節目を迎える中で少林寺拳法に対する向き合い方、学習院大学少林寺拳法部という組織の在り方、及びその組織内で自分が果たすべき役割について思索することが多くなりました。私は入部当初からこの部に対して深い愛着を抱いていて、それは今日に至るまで一貫したものです。しかしその愛着の理由を自分自身に問うた時に明瞭な変化があることに気づきました。一言で言うと学習院大学少林寺拳法部の唯一性を認識したということです。コロナ禍で大学に入学した私にとって部活動は社会とつながることのできる数少ないコミュニティーであり、唯一の癒しの場でした。しかし、そのような私の欲求を満たすコミュニティーは他の社会集団によって代替可能であり、それが「学習院大学少林寺拳法部」である必然性は存在しませんでした。しかし、そこから時が経ち、部の様々な側面や少林寺拳法の奥深さに触れる中で私の中のこの部に対する意味付けに変化が生じ、他のどの部会でもないこの少林寺拳法部に属する意義を強く感じるとともに、その一員としていられることに喜びを感じるようになりました。これからもこの少林寺拳法部が私にとってかけがえのないものであり続けられるように、そして全ての部員にとってそのようなコミュニティーであり続けられるように、部の運営を担う幹部としての自覚をこの短い期間で養っていきたいと思います。

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