東日本大震災から10年~地道に頑張る人がそこにいる~

こんにちは。 
2021年もあっという間に1月が終わり2月となりました。月日が経つのは早いと感じます。
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」とよく私の両親より言われていた事を思い出しました。
さてコロナ渦の中で何かと不便な生活となり早1年、そんな中私の住む宮城県においての冬の風物詩をご紹介させていただきます。

「 コダナリエ 」
聞いた事がある方は少ないかと思いますが宮城県の山元町で毎年開催されているイルミネーションイベントです。
このイベントは東日本大震災の翌年から毎年開かれ、山元町のみならず宮城県の冬の風物詩となっています。
コダナリエは、心の復興を願い「訪れた人を笑顔に」という想いを込めて地元の方達が手作りで行うとても温かみのあるイベントです。
このイベントの実行委員長(山上さん)は私と一緒に働いているグリーンクロスの社員の方なのです。

(実行委員長の山上さん *2014年度の写真です)

コダナリエというイベントを開催した理由について実行委員長の山上さんは
「震災の後、本当に多くの方から支援や応援をいただいた。その方々に、どうすれば恩返しができるのか。そう考えたとき、『私たちは、山元町は、元気です』という姿をお見せするのが一番だと思った。町の人達が笑顔になれるイベントということで、このイルミネーションを思いつきました」
との事でした。私も話を聞いてとても感動し出来る限りの応援をしたいと強く思いました。

今年は東日本大震災発生から10年となります。

宮城県においての東日本大震災の被害状況は
死者 10,565人
行方不明者 1,220人

となっておりイベントが開催されている山元町においても甚大な被害が出ました。
(山元町は震度6強の地震と大津波による甚大な被害が出ました)
復興は進んでいるものの失ったものは二度とかえってきません。
山元町のイベントは開催する意味についてとても考えさせられます。
「元気」という普段何気なく使う言葉において東北は特別な意味があるのだと実感すると同時に「笑顔」が一人でも多くの方達にこぼれるようこのイベントを後世に伝えていって欲しいと思いました。


(イベント最終日には花火も上がりました)

2020年度のイベントにおいてはコロナの影響もあり開催が危ぶまれましたが何とか開催する事ができたとの事ですが規模を縮小し感染症対策としてドライブスルー方式でのイベントとなりました。また医療従事者への感謝の気持ちを表現するためLEDは青で統一されておりました。2021年はコロナが終息し盛大に開催できればと実行委員長の山上さんは言われておりました。


余談ですが、このイベントで使用されているイルミネーションも一部当社が手配したものです。地域社会に少しでも貢献できるという事はとてもありがたく感じます。LEDの数は年々増えていっております。


              (仙台市 光のページェント)

東北のイルミネーションのイベントにおいては「光のページェント」という仙台市内で開催されているものが歴史も古く(1986年から開催)規模も大きく開催地が仙台市内という事もありとても有名なイベントです。このイベントで使用されているLEDの電球の個数は約60万球です。コダナリエで使用されている例年のLEDの電球の個数は約26万球(2020年度は規模縮小)です。東北最大級のイルミネーションイベントで使用される電球の約3分の1がギュっと凝縮した地域で開催されている様子は圧巻です。
コダナリエの名前の由来は、手作りの「こだわり」、開催地の山元町小平農村公園の「こだいら」、 遠方から応援して下さっている滋賀県東近江市商工会湖東支部が実施しているイルミネーションイベントの「コトナリエ」から得たとの事です。
コダナリエの情報は以下の通りです。

開催期間:毎年12月中旬~1月中旬
点灯時間:17時から21時まで
会場:小平農村公園(宮城県亘理郡山元町小平字舘18-1)
主催:コダナリエ実行委員会

(上記情報


東日本大震災から10年、復興まではまだまだ時間がかかります。私達一人一人ができる事は僅かかもしれません。しかし出来る事をやるかやらないかでは全然違います。
仕事を通じて復興へ少しでもお役立ちができるよう当社をはじめ私自身も尽力していきたいと思います。


最後にこれまで開催されたコダナリエの写真をご紹介します。


例年のコダナリエ(1)

例年のコダナリエ(2)

例年のコダナリエ(3)

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