ボランティアなんて何でやるの?

よく「何でそんなお金払って、時間を使ってボランティアやってるの?」と聞かれるけど、この答えにずっと迷ってた。この答えは一人一人違うと思うけど、自分なりの答えを探してた。 

 

こうやって聞く人達は「ボランティア=100%人のため」と思っているんだと思う。だから、不思議に感じるんだと思う。 

 

確かに、人のためになる事をしているんだけど、それだけじゃないっていうのが俺の答え。知らない赤の他人のためにお金と時間を使って、一生懸命働きたいですって何かすこし気持ち悪いしね。 

 

ボランティアをやってみて色んな事を知った。高齢化問題の根深さだったり、人と一緒に取り組むことの難しさや楽しさを知った。自分の強みはどこで、弱みはどこなのかにも気づけた。 

 

すごい光景も目の当たりにした。インドで見た火葬は一生忘れられないし、災害救援先にあった瓦礫の山はまだ鮮明に思い出せる。 

 

関西やインドにだって友達が出来た。その人たちの夢や考えを知ったし、何よりも誇りに思えるクラブの仲間に出会えた。心から信頼できる一生の友達も、ライバルにだって会えた。 

 

感じたことは俺だけのものだし、得た繋がりは一生もの。これがきっと、力になる。何もない自分じゃなくて、その思い出を武器にして、昨日とは違う自分になれる場所。それが俺にとってのボランティア。

この経験が子どもたちの「生きた教科書」になるように。