中国隊 part8 ~個人と国~

9/9のこと。

前の記事のラストにも書きましたが、この日は中国隊の中で1番印象深い日です。


北京語言大学の学生と企画を行いました。企画の作り手を担当していたという意味でも思い入れが深いのですが、それだけじゃありません。色々感じることがありました。


北京語言大学の日本語専攻の学生と交流をしました。なので、彼らは日本語を喋れたんです。中国隊開始から約1週間。ずっとコミュニケーションの取り方に苦労してました。だから、言葉が通じることがとても嬉しかった。body languageとか翻訳機とかのおかげで、言語が違ってもコミュニケーションは取れる世の中です。でもだからこそ、言葉が通じるって偉大なことなんだと感じました。


それから、企画の前には同じ班になったおうていさんという女の子が、大学付近のおいしいご飯屋さんに連れて行ってくれました。休み時間、友達とよく来るお店だって行ってました。国も文化も全然違うけど、同じ大学生なんやなぁって思いました。自分と違うこと、知らないことに対しては、どうしても偏見を持ちがちです。だけど、大事なのは、その人自身なんだと思います。


企画では、「日中の平和」について話し合いました。ここで、私はなかなかの衝撃を受けました。私たちの班では、「今もし日中間で戦争が起こったら…」という話をしてたんです。私は、「もし国と国が戦争になったとしても、今ここでできた個人間の関係が切れることはない」って思ってました。同じ班のivusa学生(くまさんと翔吾)も、たしか同じ考えだったかな?だけど、中国の学生は言いました。「国が決めたことには逆らえない。どれだけ個々の繋がりが強かったとしても、国同士が争っているなら繋がり続けることはできないかもしれない」そんなニュアンスでした。自分の意見とは違っていたとしても、政府の意志は支持すべきだって。

だいぶ衝撃でした。日本とは違う種類の帰属意識の高さや愛国心の強さ、そういったものを感じました。また、私自身の考え方の甘さに気づかされました。国というものの存在の大きさというか…。平和ボケしているのかというか…。綺麗事や理想論を語っているだけのような気がしました。もっと、色んなことを知らなきゃ。もっと、深く考えられるようにならなきゃ。そう思いました。

同じ大学生だ〜って嬉しくなってた分、余計に感じた衝撃。


トラブルがありながらも、各班深い話ができ、企画は成功だったかな。でもなんか、心が落ち着かない。そんな衝撃を受けた時間でした。


なんか、どう記事をまとめたらいいのか分からなくなっちゃったけど、とても疲れたけどとても濃くて、とっても貴重な時間を過ごした1年前の今日です。



明日からは、北京観光が始まります🇨🇳存分に体感した中国を紹介していきます😚

吉川 仁志
2020.09.10

難しい企画だったね笑
相互理解を深めるなんて簡単な事ではないと思ってても、相手を理解しようとし続けないと、良くなるものも良くなんないし、俺らの世代だけでやってても効果は薄いかもしれないけど、これが何世代にも渡って繋げる事が出来たのならば、例え最悪の事態が起こったとしても、いがみ合うだけじゃない違う景色が見れるのかもしれないね。

鶴に願いを🦢

タロウ
2020.09.10

もう一回深くまで考えた上で「やっぱり戦争になったとしても、関係は変わらない」って言えるようになったら素敵だね