死生観について

こんばんは〜♨️

コロナ自粛期間は写真を見返すのが日課になっている今日この頃です。

私事ですが去年の年末はネパールに行きました。歴史的な寺院やヒマラヤなどの雄大な自然はさることながら僕はヒンドゥー教の死生観を生で見たことが1番衝撃でした。

カトマンズを散策した夕暮れ時、パシュパティナートというヒンドゥー教徒の火葬場に寄りました。ヒンドゥー教は「輪廻転生」の考えがあり、信者は墓を持たず死体を燃やした後にガンジス川に流す風習があります。

実際にガンジス川を挟み肉眼ではっきりと見える距離でヒンドゥー教徒の死体が川で清められ僕たちの目の前で死体を焼いていました。その時の人の皮膚が焼ける匂い、髪が焦げる匂いは今でも思い出せるほど強烈なものでした。

何より、葬儀の最中に親族の内の数名が狂ったように泣き叫んでいるのを目の当たりにしました。しかし、その傍らでは静かに2、3人で葬儀をしてる人たちもいました。

みんな同じ人間なのにここまで温度差があるのかと思いながら自分が死ぬ時は誰か悲しんでくれるのだろうか、とか真剣に考える自分がいました。

人間て死んで初めてその人がどれだけ自分の人生を全うしたのかを評価されるのだと改めて実感しました。

日本ではあまり体験できないヒンドゥー教の死生観を肌で感じることができてとても貴重な時間でした。

関連記事