地方のためにできる第一歩

 地方創生、地方の人のためになることは何か。

 私たちは、東北の良さを多くの人に知ってもらうことを目的として、現在は福島県を中心に福島の魅力を東京の人に伝える活動や福島県で地方創生や活性化に関わる活動などをしています。最初は、田舎に人が集まることやその地域の知名度が上がること、また地方の生活が便利になることが重要だと思っていました。しかし、私たち学生にとって、お金や時間が限られている中でPRや活性化のためにできることは少なく、悩まされていました。また、地方の人も必ずしもそれを求めているわけではないことに気づきました。自分たちの今までの生活があり、都会ほどの便利さがなくても不便なわけでもないのです。民宿を経営している方は、自分たちの生活がありその中で時々来てくれることが楽しみであるが、繁盛してしまったら生活が変わり困るという意見には驚きました。


 私たち学生の立場で何ができるか。

 それは今のわたしは地方の人の笑顔を少しでも増やすことではないかと考えます。大きなことをしなくてもいいのです。地方に足を運ぶと、住民の人たちは来てくれたことだけでも喜んでくれます。いつものコミュニティとは違う人たちと話せる、お兄ちゃんお姉ちゃんが子供たちと遊んでくれる、と楽しんでくれます。また、東京で福島のことを話したことを伝えただけで喜んでくれました。
 まずは、小さなことでもいいから、その地域に想いを寄せること、そこの住民の心を共にすることで笑顔を増やせるのではないかと思います。