君の夢は何?
「君の夢は何?」
と17年間の人生で何回、聞かれたことでしょうか。
私はこの質問に苦しめられてきました。
親戚や学校の先生から「君の夢は何?」と聞かれるたび、決まった答えを言えない自分に焦燥と嫌悪を感じていました。
夢を聞かれて、純粋に憧れる職業の名前を言えたのは、小学生低学年頃までくらいだったでしょうか。残りの10年と少しは論理的で周りの目を気にしてしまう私は、自分の夢を語ることが恥ずかしく、憚られるようになりました。そのうち、胸の奥にしまっていた、夢はどこかへ行ってしまいました。
マキシマイザーと夢
成長するにつれて、世の中には、ほぼ無限の職業があると実感しはじめました。この実感は、マキシマイザーの私を、さらに夢のない状態へと拍車をかけました。やりたいことを一つ決めてしまうことについて、他の選択肢を捨てしまうようで、怖さに近い躊躇を今日も感じています。
夢がなかった一方、私は野望的な人間です。何かしたいという気持ちはものすごく強いのに、具体的な矛先はありませんでした。
「なぜ私にはやりたいことがないんだろうか?」と、自分の抱える問題に気づきながらも変えられない自分に嫌悪感が増しました。
がむしゃらに何でも
「自分に合う何かがどこかにあるはずだ」と、一人で色んなことに手を出しました。武道、サッカー、読書、講演聴講、リーダーシップ研修、海外留学、英語、ビジネス、デザイン、マーケティング、プログラミング、ライティング、どれも楽しくて、充実感がありました。
特に、ビジネスとしてデザインやプログラミグなどをすることは非常に興味がありました。
しかし、結局は、それを夢にしていいのか分かりませんでした。1人で考えて、1人で行動していた私には、決定打がありませんでした。
進路と夢
約半年前、高校2年生の秋、中高一貫校に通っている私は志望校調査の紙を受け取りました。大学・学部の選択が今後一生の人生を左右選択することは、今まで夢に敏感だった私だからこそ、実感していました。
しかし、この時点では、腑に落ちた進路選択をすることができませんでした。結局、興味のあったビジネス関連ということで、経済/経営学部・マーケティング科がある大学でネームバリューのある大学を選択しました。
転機
転機は今年の、3月に訪れました。
ビジネスに興味があった私は、U18のビジネス系イベントに応募をしました。応募には、自分の抱えているアジェンダとあれば活動実績も含めてのプレゼンをすることで、私には、当時、活動しているプロジェクトはなかったので、応募用に新しくアジェンダと具体的な解決策を考えました。
この応募の少し前に進路選択をしたこともあり、アジェンダとして「学生の進路決定」を挙げ、「中高生の進路決定を助ける、情報共有SNS」についてプレゼンをしました。
結果としては、選考を突破することはできませんでした。しかし、このプレゼンを用意する過程で、長い間考え続けて、悩み続けてきたこのアジェンダを本気で解決したいという気持ちが膨れ上がり、今はそれに向けて学生団体を立ち上げて、夏に第一弾イベントを開催します。
いまの夢
「君の夢は何?」
半年前の私には自信をもって答えられなかった、この問い。今、答えるなら、
「ありません。しかし、やっていることあります。中高生のためのキャリアサポートです。また、興味のあることはビジネスとマーケティングです。私は夢がないということに不満足ではないです。やりたいことに全力投球している状況にそこそこ満足しています。それでも、強いて言うならば、やりたいことを全力で行い続けることが夢です。」
私が、長くから望んていた状態を今、再分析してみると、夢がある状態ではなかったのです。望んでいたことは、夢を追うこと、つまり何かに自分の全力を費やしていることだったのです。
今の私には、一般で言う夢、明確な長期的な目標はありませんが、半年前抱えていた、不満足感はありません。しかし、ビジネス、イベント運営、マーケティング、クラウド系/分析系のプログラミングなど、近い未来にやりたいこと、やっていることはたくさんあります。
「夢がない」と悩む人へ
「夢がない」と悩む人はたくさんいます。私もその一人だったので、痛いほどその焦燥感や嫌悪感がわかります。でも、そんな人に伝えたいです。「夢がないこと」が悩みなのか、「夢を追を追えてないこと=何かに全力投球できていないこと」が悩みなのか。実感として、多くの人は後者だと思います。
だから、「夢がない」という人は、まず、どんな小さなことでもいいので、目の前にあることに全力投球してみるといいかもしれません。それが、本当にやりたいことでもそうでなくても、きっとその悩みは消えます。そうすると後は簡単です。全力投球しているうちに、それが自分の本当にやりたいことだったらそのことに集中するでしょうし、そうではかったら他の何かをしたい衝動に駆られるはずです。
それが夢というものなのでしょう、きっと。
加えて、自分のことを知っていると、全力投球をしているときにそれが本当にやりたいことなのか確かめやすいのかもしれません。そういう意味で、自己分析と言語化が大事になって来ると思います。
自己分析をするにあたって、元来の就活自己分析シートなどは私もやりましたが自己の内面が言語化されるには程遠いものが多かったです。しかし、"世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方"では、価値観や得意なことなど本当に自分のやりたいことを考えるにあたって、適当な内容が紹介されていました。夢に悩んでいる、そうでない関係なく、おすすめの一冊です。リンク共有しときます!
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