OVALへの想い

 私がOVALに入った理由は主に3つある。

 まずひとつには、様々な文化的・歴史的背景を持った、東アジアの同世代と交流ができるからだ。所謂大学の"国際交流サークル"というと英語を用いて欧米圏の方々と交流をするものが主流だが、OVALはそうではない。この団体は、"東アジアの最後の砦"を掲げ英語を用いて日中韓の学生で運営している。このようなOVALの姿勢はとてもユニークなものだと強く感じ、私が当団体への入会を志望するきっかけとなった。

 2つめの理由は自分の通っていた中高の校歌に起因する。その校歌の中には"人は交わる友により良くも悪くもなりうる"といった趣旨の歌詞がある。人間は社会的な生き物であるが故にどうしても他者に影響されてしまう。この18年間で私はそれを特に強く感じていた為、今迄出会った事のないよう様々なアイデンティティを持つ方がいるOVALで自分自身を人としてより成熟させていきたいと思った。

 そして最後に、自分のこと育ってきた環境に理由がある。私は、韓国も中国のこともあまり好きではない両親の元で育った。私自身は中学生の頃から韓国の大衆文化に興味があり、韓国や中国が好きだったが両親にはあまり快くない顔をされてた。しかし、2人が両国のことを好きではない理由を聞いてみると、歴史教育や外交関係を中心とする漠然としたものだった。その後何度も一家で議論を重ねた結果、母と父は私の気持ちを理解してくれ、一緒に韓国旅行に行くことができた。私というたった1人の存在が、2人の根底にあった意識を変えることができたのだから、私がOVALに入って、多くの同世代とポジティブな方向での深い関係を築くことができたら徐々に未来は明るい方向へ向かうのではないかと感じたので、当団体に入ることを決意した。

そうした想いで挑んだ面接で無事OVALに入会することができたからには、今後、どの活動にも誠意を尽くして精進していきたいと思う。OVALERとしての私のカウントダウンは始まったばかりなので、自分の長所を見つけ、それを用いてこの団体に貢献していきたい。また、この団体を魅力的なものしてくださっている20の先輩方やそれ以前のOVALERの方々のように、自分たちの熱意で世界を広げていけるような人になりたいと強く思っている。