本日は、「日本の大学と海外の大学の違い」について調査した上で、日本の大学の良いところ・改善点について考え記述するという内容に取り組みました。
私自身、1年間海外の大学ではないものの、オーストラリアの語学留学に身を置いていた経験があり、日本の教育と海外の教育の違いについては肌で感じるものがありました。私が海外で学んでいたものが語学であったということも関係してくるとは思いますが、留学先の語学学校では机に向かって英語を学ぶというよりは、実際に話すことをメインにした授業が多く、生徒が英語で自分の国についてプレゼンテーションを行なったり、それについてその他の生徒が意見を交えたりと、生徒が能動的になって授業に取り組むという姿勢が多く見られました。私たち日本人は授業で発言することや自分の意見を述べることに慣れておらず抵抗感を感じる人がいましたが、海外の生徒たちは躊躇せず意見を述べることやプレゼンすることに慣れている様子で、驚きの気持ちとともに尊敬の念を抱きました。この教育のあり方が、今回調査した日本と海外の大学の違いに大きく関係し、象徴するものでした。日本の大学の在り方自体が「学ぶこと」にそれほど注力しておらず、「卒業すること」だけに意義を持たれてしまっている現実は皆さんもお気づきだとは思います。大学の在り方が良くないため、全体的に大学での学びの存在意義が薄れ、学生たちに影響するというのは確かに事実であると言えます。日本の大学や教育制度は根本的な改善をすることが必要だと思います。しかし、私たち学生も大きく変わるべきではないだろうかと思いました。物事の変革は「人の変えたい想い」から常に起こるはずです。教育の構造を創るのが、教育委員会や文部科学省であっても、大学で教育を受ける主体は私たち学生であるわけですから、私たちが意識や行動を変えなくてはなりません。
私が通う大学にも海外から来る留学生と一緒に授業を受ける機会がありますが、彼らの授業に対する姿勢には大いに感心させられます。授業で発言する機会が設けられた時には日本人よりも意欲的に発言し質問をしています。私たちは彼らの授業や学びに対する積極的な姿勢を見習うことが必要であると考えます。構造や組織にとらわれず、自分の意思で変えていけることを行い、改善につなげていく。これは、大学組織だけに関わらず、仕事場やあらゆる組織で今後も必要になっていく姿勢だと思います。私は、この調査を通じて日本の大学について考えることで、今後の授業の受け方をもう少し改めてみようという小さな目標と、今後の人生の大きなヒントを得たかもしれません。