放課後の私

​私は予定がない日の放課後、
·ドレスのフィッティング
·ヘアアレンジ
·介添え
·​フォト
の練習をしています。

​どれも自分の興味のある分野で、もっとできるようになりたいと思っているため、放課後自主練習をしています。
​私が放課後練習し、撮った写真をSNSにアップしているのを見て、花嫁役をやってみたいという子が私に声を掛けてくれました。
その子は将来ドレススタイリストを目指しているということでした。一つ一つのドレスを真剣に見て、選んでいました。

ドレスが決まり、フィッティングをしてみましたが
サイズが合いませんでした。

私は、その子がとても真剣に選んで決めたドレスだったので、どうしてもこのドレスで写真を撮ってあげたいと思い、タオルを何枚も詰めて調整してみました。
しかし、先生に相談したところ、やはりドレスが大きすぎるのでドレスを変えた方が良いとアドバイスを受けました。

放課後の時間は限られていて45分しかありません。
​あと残り25分。
​着替えの時間、撮影場所への移動時間、撮影の時間を考えたら、じっくりドレスを選んでいる時間はなく、花嫁役の子に希望を聞き、私が急いで希望に近いドレスを選びました。

​時間が無い中で​私が選んだドレスは気に入って貰えるだろうか、
​気に入って貰えるような写真を時間内で撮れるだろうか
と不安でした。

​ベールもブーケも選ぶ時間が無く、今回はその2つは使用しないで撮影をしました。

​でも、せっかく声を掛けてくれたのだから
少しでも良い写真を撮ろう、
花嫁さんの希望通りのドレスではなくても、
最大限に、ドレス、撮影場所、花嫁さんの良さを引き出そうと、時間内で最後まで頑張りました。
​​
片付けが全て終わり、ドレスルームの鍵を返しに行く際、花嫁役の子は、
色々やってもらってるから、せめて鍵は私が返しに行く
と声をかけてくれました。

​私はその言葉が本当に嬉しかったです。

私は何回か放課後に自主練習をしているため、ドレスを選ぶ時間、移動時間、撮影時間など、大体の時間配分を考えています。
花嫁役の子は今回放課後にドレスを着て写真を撮るのは初めてだった為、最初から私が時間については声をかけ、ドレスルームの鍵も私が職員室に返しに行くつもりでした。

​全て人任せにしない
世の中にはやってくれる人に甘え、全てを任せる人もいます。
私は今まで、なんでも引き受けて全て自分がやってしまい苦労してきました。

そんな中、声をかけてくれた事が私はとても嬉しかったです。

また、帰り道に花嫁役の子が
今日着たドレスすごく可愛かった!!次またリベンジするなら同じドレスを着て、また撮って貰いたい!!
と言ってくれました。
​私が選んだドレスだったので、その言葉に本当に安心し、そしてとても嬉しかったです。
​花嫁さんに合ったドレスを探し、そのドレスが気に入ってもらえること
​​花嫁さんの魅力を最大限に引き出せるようなドレスを探すこと

私はドレススタイリストへの道は今まで考えていませんでしたが、ドレススタイリストもとても素敵な仕事なのではないかと思うきっかけになりました。

​その後撮った写真を花嫁役の子に送ったところ、
本当に写真気に入った!!pandoのアイコンにしてもいい?
と言ってくれました。
この言葉は私のやりがいに本当に繋がりました。
私の努力を汲み取ってくれて、受け入れてくれる、それは、本当にやっていて良かったと思えるし、これからも頑張ろうという気持ちになれます。そしてそれを「一緒にやってみて努力が伝わってきた、沢山の写真、とても気に入った」と言葉にして伝えてくれる、そんな友達がいることに本当に感謝しています。

言葉で伝えること
それは簡単なことに見えて、意外と出来ないことです。
今回一緒に放課後練習してくれた子は、ちゃんと言葉にして伝えてくれる子でした。
それが本当に私のやりがいに繋がりました。
私も言葉で伝えることを意識して、これから色んな人に感謝を言葉で伝えていきたいです。