3/29200

『3/29200』


あなたにとっての非日常とは、日常の案外身近なところに潜んでいるのかもしれません。


そこは東京の中心。無機質なビルが立ち並ぶ街。

私はいつものよう満員電車に揺られ、新宿へと向かった。

そしてふと、何かに惹かれるかのように通りすがりのビルへ入ると、そこにはあたり一面真っ白な氷の世界が広がっていた。


「私の非日常はそこにあった…」


無機質な東京のど真ん中にこんなにも美しい世界が広がっているとは思いもしなかった。

なんでもなかったただの日常がたった一瞬で非日常へと変わったのがわかった。


どうやら、今日は大学の学園祭が行われているようだ。

ビルキャンパスに足を踏み入れ、空を見上げるとそこには色鮮やかに輝くオーロラ…さらには、煌めく氷と闇のように深い夜空とでくりだされる非日常の世界…

私は、一瞬で世界観に引き込まれた。


学園祭を楽しむ人々の笑顔は氷の世界の輝きの一部にすら見えた。

氷の世界という幻想的な世界の中で様々な催し物を体験し、私は気づくと時間という概念を忘れ、またたくまにこの世界の輝きの1つとなっていた。

そして、学園祭で過ごした非日常的な時間が何か物足りなかった日常を過ごしていた私に光を灯してくれたかのように、日常すら煌びやかなものへと変わっていった。


人生80年とすると、約29200日


そんな29200日のうち、たったの3日間 


奇跡の非日常は何気ないとても身近な日常の中に潜んでいます。

一生忘れられないこの奇跡の3日間を私達と共に創り上げませんか。


2020年11月20〜22日

今年の新宿祭は氷の世界で彩られる。