シンプルな幸せ

鹿児島県の最南端に位置する与論島。
一島一町で人口は約5000人。島の周囲は約20㎞で、3時間あれば自転車で一周できる小さな島だ。

偶然、テレビで存在を知ってから、訪れることがずっと夢だった島。
だから私はコロナ渦でも、どうしてもチャンスを逃したくなくて、批判や中傷も覚悟の上で足を踏み入れた。

エメラルドグリーンの海、一面に広がるサトウキビ畑、満点の星空、美味しい郷土料理。全てが想像以上だったが、何よりも心打たれたのは島民の皆さんの温かさだ。

来てくれてありがとう。
出会いなくして発展なし。
旅はできるときにするもの。来れるときに来ればいい。

どれも島民の皆さんからかけられた言葉だ。煙たがられてもおかしくないはずなのに、笑顔で接して下さった方ばかり。思わず何度も泣きそうになってしまった。

ただただ相手を思いやる。感謝する。美しい自然に触れる。ご飯を食べる。
当たり前なようで、当たり前にできている人は少ない気がする。かくいう私も。
幸せとは、シンプルなものなのだ。また一つ、旅で学んだことが増えた瞬間だった。

野邊 秀紀
2021.02.23

行ってみたくなりました。

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