お前には発揮力が足りない

初投稿ってことで、人生のターニングポイントについて書こうと思う。

僕は今22年間過ごしてきた。

いつもやりたいことだらけで。

いつも夢中になれることだらけで。

いつも頑張りたいと思うことだらけで。

その中でも僕の人生のターニングポイントは、間違いなく中学生時代である。

中学生時代にあるサッカーのクラブチームに入り、そこで本気でサッカーと向き合った。

本気で1つのことを頑張っている時の幸せを知った。

幼稚園からサッカーをしていた僕は、中学生になる時に部活ではなくクラブチームを選んだ。

理由は、モチベーションが高く上手な選手がたくさんいるクラブチームで切磋琢磨したかったからである。

そのチームは京都中から上手な選手が集まっており、僕が小6の時には京都府1位になったこともある、超エリートの集まりで、入った時はとにかく自信がなく、入ってみたはいいものの正直ついていけてなかった。

中1の時の公式戦はずっとベンチ外。

たまにベンチには入れるものの試合に出たことはない。

本当にめちゃくちゃ悔しかった。

中学生になるまでは、勉強もサッカーも習い事全般も、、

自分で言うのもなんだけど、なんでも人よりできて。

なのに試合にすら出れない。

もう辞めようかと何回も思った。

いつだっただろう。ある時、1番信頼を置いていたコーチから練習場にいつもより1時間早く来るように呼ばれた。

呼ばれることなんてされたこともないし、他の選手にしてるところも見たことがない。

何か悪いことでもしたかなとすごく不安になった。

コーチの顔を見た瞬間、あ、これ、何か分からないけど謝らなあかんやつや。と思って謝ったのを鮮明に覚えている。

けど実際は違うくて。

『お前には発揮力が足りない』

と一言。

その時はどういう意味か全く分からず、ありがとうございます!って言って自主練に戻った。

この日の練習を終えて家に帰り、毎日書いていたサッカーノートに、『お前には発揮力が足りない』 そう書いた。

なぜかこれを書いた時、悔しさがいつもより増して大泣きした。

この時、自信の無さがプレーに出て消極的になっていたことに気づいたのである。

潜在的な自信の無さは、言葉にしなくともプレーにまで現れてしまう。

そこから自信を持つためにはどうすればいいかずっと考えた。ご飯を食べる時もお風呂に入る時も。

そして1つの答えをイチローの本を読んで見つけた。

それは、

誰にでもできることを誰もしないくらいやる。

この言葉が中学生の僕には強く響いたのである。

そこから、毎日朝練して学校行って昼休みはサッカー、学校が終わると即帰宅し練習場に向かい自主練。練習が終わった後にも自主練。ずっとサッカーをしていた。誰もしないくらい練習した。

そこからはずっと試合に出ることができた。

この成功体験は僕にとって人生のターニングポイントである。

成人式の時にこの時のサッカーのチームメイトと会ったみんな大人になっていて。

人生のターニングポイントって聞こえはいいけど、ターニングポイントってここがターニングポイントだって思って出来るものじゃない。頑張って頑張って死ぬほど悩んで。そんな時が人生を豊かにする。

だから僕は悩みのある人生がいい。

悩んでいる時こそ何かに真剣に向き合っている証拠なのだから。

何かに真剣に向き合っている時にしか悩やまないのだから。

野邊 秀紀
2021.02.24

素晴らしい出会いと、凄い体験。

関連記事