大学時代の卒業制作

2017年から2021年まで家政系の大学に通っていました。
そこでは衣服に関する基礎知識、洗濯や繊維の実験などをしてきました。
課外では、バレエ衣装作り・ファッションショー・着ぐるみ作り等をしてきました。

今回は卒業制作で制作した作品を2点紹介します。

(卒業論文から引用)

■製作目的
 美術館鑑賞後のミュージアムショップでの買い物はひときわ楽しいものである。しかし、商品を見ると美術館のロゴのみが記入された来館記念となる商品や文具類が多く、衣服の観点から見ると服飾品(アクセサリー等)は見かけるが衣服へ応用された商品は少ない。もっと鑑賞後の感動や、作品の洗練された美しさとその特徴、更にデザインを生かした粋なアイテム等がないだろうか。
 そこで本研究では、美術館の作品から得る感動を衣服の視点でお洒落な道具に展開させる為に、国内外のミュージアムショップの商品情報を収集し、日本の古美術である屏風の絵図を用いて新たなアイテムのブラジャーと着け襟2点をデザイン、制作した。

<風神雷神図屏風×ブラジャー>


■製作背景とこだわり
 ブラジャーは日本の古美術である屏風を使ったものがまだこの世にないことからアイテムとして選んだ。また、ブラジャーに使用する屏風として琳派の『風神雷神図屛風』を選んだ。琳派の作品は絵柄が既にデザイン化されており、風神雷神のキャラクターの飛び出しそうな勢いとブラジャーのフォルム、左右にキャラが配置してある構図がマッチしていると考えた。力強い中でも柔らかい印象を与えるべき箇所はオーガンジーを用いたり、髪の毛には毛皮を用いるなど素材の特徴を生かし本来屏風が持っている絵力を余すことなく表現した。





<孔雀立葵図屏風×付け襟>

表面

裏面

■製作背景とこだわり
 付け襟:着け襟は屛風のように平面に見せる為、丈を短く、ダーツも最小限にし製図を行った。付け襟に使用する屏風は『孔雀立葵図屛風』に決定した。表裏一体の屏風でありながら構図は全く違う作品で違う世界観を楽しめる。これを着け襟にしたときにも衣服の前後で同じ効果が得られると思った。衣服の形とは裏腹に表面装飾には立体感を出す手法として両面に押絵を用いた。前面の立葵は顔周りの為豪華な印象に仕上げた。また本来の屏風より色も明るくし、日本の和の技術である押絵を洋のレースを使って表すことでインパクトと繊細さを出すことが出来た。背面はボディーの凹凸を気にしない為ほとんどのモチーフに立体感を持たせた。左右非対称で余白が多い構図だが、一つ一つのモチーフの存在感を出すことで前面に負けない豪華さを演出することが出来た。







付け襟 中側
岡田 昭幸
2023.07.26

ブルーメイト(岐阜)岡田です
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