こちらの作品は、私の大好きな作品の一つでもあるNETFLIX オリジナル
ドラマ「THE RAIN」に大きく影響された作品です。主人公が皮膚に黒い
血管を浮かび上がらせ、恐ろしいウイルスを身にまとうシーンを見て、
「かっこいい!これやってみたい!」と思い制作しました。
最初の撮影段階で既に役者の左半身にエフェクト等を合成するつもりでいたので、太陽光が左半身に当たる場所を選んで撮影しました。今作で作成したエフェクトは、合成段階に入るまでにかなりの工程を踏んでおり、おかげでより良い結果が得られたと思っております。特に大変だったのは、エフェクト自体の作成よりもその発生源を作成することに苦戦しました。コンポジットの面では、今作で初めてNUKE のsmart vector という機能を使って人の皮膚に素材を貼り付けることを行ってみました。思っていたよりも使いやすく、スムーズに張り付けることができました。