ごちゃまぜ企画 伊勢崎×みなとみらい 「てらとも何人できるかな?」を終えて

コロナ渦での外出自粛に伴い、子供たちとの対面活動が行えない今、新たな感動体験をと考えられた『伊勢崎×みなとみらい ごちゃまぜ企画「てらとも何人できるかな?」』。この企画は、全国に拠点を置く「てらこや」のネットワークを利用して、通常なら出会うことのなかった全国の子どもたちを繋げ「てらとも」を作ってもらいたい、新たな発見や感動体験をしてもらいたいという目標で開催された。

この企画を開催するにあたって、自分の考える「てらとも」とは、どのようなものかを考えた。
「てらとも」とは、「てらこや」という、子どもにとって学校とも家庭とも違う新たな世界(社会的環境)の1つとして活動できる場所で、出会った友達、日頃とは違う環境で新たな自分を発見し、その自分を受け入れてくれる仲間、であると思う。

​この企画を開催するにあたって、私自身が課題だと感じていたことがある。それは、オンライン活動に初めて参加する子どもたちの不安感を払拭し、自分を表現できる環境を作ることやオンライン上で子供たちとの心の距離をどのように縮めるか、また子供たち同士の関わり合いの援助だ。
そのため、この活動での私の目標は「子供たちに安心を与えられるような空気感、気軽に発言のできる環境づくりを心掛け、親しみを感じてもらえるような言葉遣いや表情で子供たちと接する」であった。

実際に活動を行ってみると、最初は、私自身も緊張して、目標としていた関わり合いとは程遠い行動をしてしまい、場を和ませることができなかった。
しかし、先輩方の働きかけで進行がスムーズに進み、徐々に行動を起こせるようになった。他のメンバーも、1人1人の個性や強みを生かしたアプローチで子供たちと関わるようになり、安心感や親しみを覚える空気感を少しずつ演出していった。個々の働きかけは違うものの1つの目標を目指し団結力のある行動ができたと感じている。これは、子供たちと真剣に関わってきた学生が多い「てらこや」だからこそできた行動であったと思う。
これらの働きかけで、初めはぎこちない表情を見せていた子供も少しずつ笑顔に変わっていき、最後には自分から発言してくれるまでに変化した。

この企画を通して私は、オンライン上での子供たちとの関わりの新たな可能性や子供の計り知れない順応能力、子供たちがのびのびと活動できるための環境づくりの重要性を知ることができた。また、先輩方の子供たちとの関り方や雰囲気づくりの工夫を学び、これからの行動に活かしていきたいと考える。まだまだ続きそうな自粛生活の中で、今できる最大限の関りを持ち、対面活動が可能になった際に、今まで以上の関係を子供たちと作っていきたい。