「大学生になって、本から学んでみようと思っているけど、何を読むべきかわからない」
「学校やバイト先で、人間関係に悩むことが多い」
という方へ。
こんにちは!ユニジャック編集部です。
今回は、編集部のひとくちコラムとして、メンバーのnote記事をもとに「大学生が読んでおくべき本」をご紹介します!
(内容は、2021年6月14日にユニジャック内で投稿した記事をもとにしています。)
今日、紹介する書籍
(「人を動かす」”HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE” 創元社)
編集部の須田です。
現在、ユニジャックの運営をしながらカナダ(UBC)で経営学をやっています!
このコラムでは、僕の人生を変えた一冊、「人を動かす」についての書評をお話します。
「人を動かす」に出会うまで
ずっと、読書なんか好きじゃありませんでした。
小学生の時は、図書館に行って本の順番をめちゃくちゃにしては、タイトルの並びで歌を作っていました。
(何だそれ。)
中学生になっても、読書感想文はおろか、課題図書にあっては、あらすじだけ見て適当な文章をでっち上げていました。
それだから国語の授業なんていうものを、てんで馬鹿らしく思っていて、
「こんなもんは感覚だ!」
とアホ丸出し。
(どうしようもありません。)
出会い
でも高校2年生のとき、受験勉強に退屈していた頃、偶然入った飯田橋のBOOK-OFFで平積みされていたこの本に出会いました。
ご存知の方も多いかと思います。
100円だか200円だったか。
その時は
「カーネギー?鉄鋼王の?誰だろう、このおじさん。」
とか思っていたはずですが、安い上にいっぱい置いてあったので、これは人気に違いないと安易に思い購入。
当時は暇つぶし感覚だった気がします。
学校帰りにコンビニでガリガリ君を買う、くらいの感覚です。
後に、デール・カーネギーが自己啓発やパブリックスピーキング の代表的な作家だと知るのですが。
初めて読書が楽しいと感じた
それまで参考書や英単語帳くらいしか「読み物」として知らなかった僕は、
デール・カーネギー「人を動かす」を開いて初めて
読書がやめられない、止まらない!
という感覚に陥ったのです。
飯田橋のBOOK-OFFを出て、近くのカフェに入り、何ともなしにそのページをめくっていくと、
「人に重要感を持たせよう」
「他者に誠実な関心を寄せよう」
「議論は避け、心からの賛辞を送ろう」
と言った、”人としてかくあるべき”の方法論が、具体的なストーリーに身を包んで描かれているではありませんか!
もうこれが本当に面白い。
ページを繰れば繰るほど、ああリンカーンがこんなことを言っていたのか、とか
著名な作家や実業家(中には例の鉄鋼王カーネギーの話もあります)の美しい人格的な逸話をもとにこんな教訓が得られるのかと、震えてしまいました。
いや、文字通り震えたんですよ。
フロー体験と言いますか。
あんまりに面白くて、興味深くて、気づいたら夜からの英語学校に遅刻してしまった記憶があります。
実践を伴うからこそ人生を変える
あたり前ですが。
僕らの人生を変えてくれる一冊というのは往々にして実生活に応用できる概念や、即実践できる考え方、今の自分に刺さる方法論だと思うんですね。
そういうニュアンスで言うと、「人を動かす」は僕にとっては、コミュニケーションの実践本として一線を隠す素晴らしい書籍でした。
読書を始めてすぐ、それこそ英語学校(僕以外はほとんど社会人しかいコミュニティ)で
「どうやって人から好かれるのか」やら
「どう説得するべきか」など
すぐさま実践できることが多分にありました。
今でこそ自然とできるようになった、人の名前を覚える、聞き手に回る、相手の関心に寄り添う、他者を褒める、と言ったコミュニケーションのイロハは、この本から学びました。
今でこそ運営する情報メディアで多くの大学生にインタビューをする機会がありますが、コミュニケーションがこんなに楽しいなんて、当時の自分だったら考えられなかったことです。
いつ読むかがやっぱり大事
僕は「人を動かす」に出会ってから、色んな本を好き好んで読むようになりました。
ビジネス書と呼ばれるものも、小説も随筆も。
いつしか空っぽだった本棚も、種々雑多な書籍で溢れ、邪魔になった参考書たちが次々と処分されていきました。
そしてカナダに来てからはめっきりKindleを愛用しています。
そしてここで大事だと思うのが、他でもなく高校生の時に「人を動かす」に出会ったことなんですね。
人格形成の段階で、好き嫌いがどんどんはっきりしてくる高校生という時期に、本書は
「人とのコミュニケーションは楽しい」
そして、
「本を読むこと(学ぶこと)は人生を豊かにしてくれる」
という大切な教訓を教えてくれた気がします。
色んな本、色んな人が今の僕を作り上げてくれているはずですが、そのトリガーとなってくれた「人を動かす」こそが人生を変えた一冊でした。
あんまり好きだったので、文庫版、kindle版、英文ペーパーバック、英文kindle版と計4冊買って度々読み返しています。
デール・カーネギーありがとう。
最後に
今回は、「大学生のうちに読んでおくべき本」というテーマで、デール・カーネギーの”人を動かす”をご紹介しました。
有名な書籍ですので、すでにご存知の方もいたかと思います。
中古でも図書館でも探せる作品ですので、もし手に取ったことがないという場合はぜひ!