代表挨拶

大学生による”音楽ジャンルとしての吹奏楽”

 

「吹奏楽はダサい」「コンクールに躍起になってて子供っぽい」

そんなイメージが吹奏楽全体のイメージに、延いては吹奏楽曲のイメージとして一般に定着しつつあります。

そのためか、最近では高校まで吹奏楽に携わった奏者はその多くが大学ではジャズやオーケストラといった音楽ジャンルとして広く一般に認められたジャンルに移っていきます。

 

私も高校までは吹奏楽部員として各種コンクールには熱心に参加してきた経緯もあり

全員で一致団結し上達を目指す手段としてコンクールに躍起になるのは”教育課程においては”悪いことではないと考えております。

ですが、高校の次の段階である大学生はどうでしょうか?

私は大学は教育課程ではなく、主体性を持って活動する期間であると私は考えております。

その意味で、賞を目標としなくとも音楽を追求することは出来ますから、大学でのコンクールの重要度は下がると私は考えます。

 

私はそのような大学吹奏楽では相対的に1曲1曲を探求し「楽しむ」ことが重要となってくると考えているのですが

現状として大学生対象の音楽系サークル・部活では

  • コンクールに出るだけを目標に結果だけを追い求め「楽しむ」ことを忘れてしまっていたり、
  • 「楽しむ」ことをはき違え、曲を無視してみんなでワイワイやるだけな団体
  • もはや曲や演奏会はどうでもよく、演奏後の飲み会がメインになってしまう団体

のような純粋な音楽への探求心が薄れてしまった団体が非常に多く存在します。

このような事態は大変残念ですし、それによって趣味として吹奏楽を探求しつつ楽しんでに取り組みたい人が活動できる場は非常に少ないと感じております。

私は、演奏会をする以上、最終的には曲はお客様に見せる作品であり、そこにしっかりと向き合い探求心を以て楽しむことが大切であるとの考えを持っています。

そこで私は「自身で積極的に学問に勤しみ、人間力を養う」過程である大学生のニーズに応え演奏を聴いて下さるお客様によりお楽しみ頂く為

 

”様々な大学、専攻の大学生を集めることで多様な価値観を知り得る団体” 

”コンクールには出場せずに1曲の譜面に真摯に向き合い、

今自分たちが納得出来る最高の音楽を届ける団体” 

”観客側の方々も巻き込んだ企画作りに取り組むことで

自己満足にならないような団体”


の3つを柱とし、最終目標として

”多くの人の吹奏楽(曲)に対するイメージを変え、将来的により吹奏楽を活性化する”

を掲げた一般吹奏楽団、United Academics Brassを設立致しました。

 当団の活動を通じ、より多くの奏者、聴衆の方々に吹奏楽をお楽しみ頂ける事を願っております。

 

当団創設者(初代代表):東京理科大学 理工学部機械工学科 小野寺 駿