ワクワクレスリング教室の経緯について
今から約20年程前、書店に立ち寄った際『たったひとつのたからもの』という1冊の本が目につき購入。
読んでみると、ダウン症の子供を懸命に支える両親の生き方を綴った内容でありました。購入半年後、その本が実際にドラマ化されたもの見て改めて感動しました。
このテレビの中に、ダンススクールに通うシーンが流れ、こんな教室があるのかと思い、それでは、レスリング教室も立ち上げようと、2005年7月、早稲田大学レスリング場で産声をあげました。第1回教室では、参加者6名と少なかったものの、現在は20名が在籍しております。
立ち上げ当初は、私も初めての体験で、色々な面で戸惑うこともありましたが、子供達の笑顔に本当に支えられました。とにかくダウン症の子供達は、元気で明るく、何よりも人懐っこい性格でもあり、教室では、毎回笑わせてもらい、私自身も楽しみながら指導にあたっています。
そして、開校2年目に早稲田だけでなく、こういった教室を全国に拡大しようと思い、’07京都、’08横須賀、’09和歌山、’10福島 と開校することとなりました。開校3年目には、2008年北京五輪が開催されてすぐだった事もあり「高山オリンピック」と題し、京都チームと交流戦を開催。
「高山オリンピック」での集合写真

そして、開校から4年目「ワセダカップ」と名付け大会を開催することとなりました。
「ワセダカップ大会」の様子

2018年大会では、後に東京五輪女子レスリング50Kg級金メダルを獲得した須﨑優衣さんがレフリーを務めました。

普段の練習では、このように切れのあるタックルができるようになった選手も出てきて、練習を重ねる毎に、レスリングのレベルが上がり、子供達の成長に驚かされるようになりました。

選手・保護者・スタッフ一同、皆が笑顔で楽しみながら練習や試合に取り組む姿を見て、立ち上げて良かったと思います。また、子供達の可能性というのは無限大だと言うことを改めて感じました。
今現在、ワクワクレスリング教室は、東京早稲田、町田、京都立命館宇治ジュニアクラブ、福島いわきクリナップキッズの4チームが活動をしており、来年度の目標は合同練習や合宿を行いたいと検討しております。
教室に通う保護者からは、小さい頃布団の上で、兄弟でプロレスごっこのような体験をさせてあげたいと思い、教室を見学すると正にそのような体験ができたので、継続して続けておりますと言った声等が多く聞いておりす。