生産者や公民館へのアポイントメント、品種・個数・価格決め、当日の会場のレイアウト、周辺住民への広告のポスティングなど全て学生だけで手掛けています。それをすることで、学生たちはコミュニケーションスキルやマーケティングの技術を身に着けたり、地域住民と直接話すことができたりする絶好の機会となります。一方生産者は、学生たちと連携することで野菜栽培のモチベーションを上げることになります。つまり、両者にとって利益が生じているのです。


目的
1 地域交流
 出品者には原則1時間以上の立ち合い販売をお願いしています。調理方法や、食べごろ、農作物へのこだわりなどを生産者が消費者と対話しながら販売することで、地域交流につながります。また、子供向けイベントも同時開催しており、様々な年代の人が集まります。

2 SDGsに向けた取り組みの実践
 (1) 地産地消の促進
  SDGsの15番「陸の豊かさも守ろう」の解決に貢献しています。地域で生産された農作物を地域で消費する、すなわち地産地消に      よって、陸の資源の保護につながります。また、13番「気候変動に具体的な対策を」にも貢献しています。食べ物を運送するとそれに伴い、CO2などが発生します。地産地消を促進すると輸送距離が減るので、CO2の削減にも役立ちます。

 (2) 規格外野菜の販売によるフードロスの削減
   安全上、品質上問題はないけれど、サイズや見た目の問題で出荷できない野菜を販売することでフードロスの削減につながります。SDGsの12番.3の実践です。

 (3)プラスチックごみの削減
   マイバックの持参を呼び掛けたり、野菜の受け渡し時にビニール袋ではなく、段ボールを用いたり、野菜の包装を最小限にとどめたりしています。プラスチックごみは土に埋めても肥料にならないし、山々に蓄積されて土砂崩れの遠因になることもあります。よって、SDGsの14番「海の豊かさを守ろう」15番の「陸の豊かさを守ろう」につながります。
   

活動実績

○2020年冬季
集客数 62
全体売り上げ 53,705

○2021年夏季(前回比)
集客数 206 (3.3倍)
全体売り上げ 69,210 (1.8倍)

今後の活動について

 直売会の活動を超えて本格的な6次産業の活動を促進します。具体的に、近隣の小中高生を対象とした「農業体験」の開催や、自らの手で栽培、収穫した野菜を食べる「採れたてBBQ」の開催を予定しています。地産地消、フードロス、後継者問題など、農林水産に関する様々な課題を大学生、小中高生、その親が学び、考えを深められることを目標としています。

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