中学時代でも引き続き入退院を繰り返し、不登校になった。不登校になったことで半年間外部の人と触れ合ってなかった。引きこもっている間は常に不安や焦りを感じていた。このままでいいのかな?という気持ちが強くどうすれば今の状況を抜け出せれるのか考えた時に身近な人に相談する事を決意した。相談する過程である中学の先生に相談をしその際に「学習支援教室」という場所に通うきっかけになった。「学習支援教室」に通ったことで近い境遇の仲間と出会い、その時に初めて勉強や友達作りができる場所は中学校だけじゃないという自身の価値観が広がった。
高校時代は「学習支援教室」を通じて見つけた大阪の通信制高校に進学。週に1から2回登校をし授業を受けていた。最初は友達が出来ずに悩んでいたが勇気を出して声をかけ友人を作ることが出来た。また、高校二年生に上がった時に不登校時代に身近な人達に支えてもらった経験から人助けできる事をしたいと思うようになり部活動を探していたらボランティア部という部活を発見した。そこでの活動は子供たちに勉強を教えたり、ゴミ拾いや演劇をしたりなどがあった。それらの経験を通じて地域に貢献できる事を学びたいと思うようになり今の大学を選んだ。
大学では、主に2つの課外活動にチャレンジした。1つ目は学生向けメディアのライターだ。それを始めたきっかけは中学時代の不登校時に本やネット記事を読んだことで気持ちをポジティブにする事が出来た経験があるからだ。その際に自分も文章で誰かの気持ちを励ませれるようになりたいと思うようになりライターのアルバイトを探した。数ある中から探し、見つけたのが今所属している学生向けメディアだ。そのメディアは大学生の悩みに対して自身の経験や考えを等身大に発信するというコンセプトがあり、強く興味を持った。最初はライターとして上手くいかず悩んだが、そこで得た数字を追っかける楽しさライターとして自分の事だけに意識を向けずに周りを巻き込む大切さなどを学ぶことが出来た。今ではメンバーを引っ張るポジションにいる。2つ目は学生団体での活動だ。自分が所属している学生団体は「居場所づくり」をテーマにしたボランティア団体だ。そこでは京都を中心にし活動を行い、居場所に悩む大学生向けのコミニュティの運営や行政と共同してイベントを主催したりなどNPOに近い活動を行っている。自分は大学2年生の時にこの団体を見つけた。「居場所づくり」という言葉に惹かれて自身の不登校経験を居場所づくりをする上で役立てることが出来るのではないかと考えて説明会に参加した。その後、正式なメンバーとして所属する事になったが緊張して馴染めていなかった。しかし、徐々にメンバーの一員として帰属意識を持てるようになった。そのきっかけはメンバー全員がお互いをとても大切に思っており、まるで家族のような暖かさを感じ、今では長く団体を存続させたいと思うようになった。