實吉由香子
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ヒストリー

出身地

東京都

幼少期の暮らし、体験

   小さい頃は今からは考えられないほど人見知りでした。何をするにも母の後ろに隠れていて、他人に自分から話しかけることはなかったそうです。人見知りすぎて目をつぶって幼稚園に行っていたというエピソードまで残っています。小学校に上がる頃には人見知りは克服したものの、静かで引っ込み思案でした。だからといって活発でなかったわけではなく、家では元気にさわがしくすることもあったみたいです。
   どんなことも諦めず、できるようになるまで試行錯誤を重ねる性格でした。よく言えば粘り強く、悪く言えば諦めの悪い子どもだったようです。
   意見はあるけれども口には出さなかったそうですが、この頃から頭の中ではいろいろなことを考える人ではあったようです。
   早生まれということもあり、他の子どもと比べてできないことが多くありました。運動もそのうちのひとつで、苦手意識があったのですが、いろいろな経験をしてほしい、と考えてくれた両親のおかげでバレエや水泳、テニスを習ったり、小学校のクラブでバレーボールをやっていました。やっているうちに楽しくなり、いつの間にかどれも自分から率先して活動するようになったそうです。

中学・高校時代

   中学校に入って何か新しいことに挑戦しよう、頑張ろう、などの意気込みはなかったようで、運動部に入るわけでもなく、新しく習い事を始めたわけではなく、という感じでした。しかし、テニスはつづけていて、楽しんでいたのですが、ある日なぜかゴルフに興味を持ち、体験に行ってみたところ、習いたい、と感じました。テニスとゴルフどちらもつづけることはできなかったため、中学生なりの熟慮の末、ゴルフを選びました。結局高校1年の頃までゴルフを続けていました。
   中学2年生くらいのころに、特段何かはっきりしたきっかけがあったわけではないですが、引っ込み思案ではなくなり、新しいことに挑戦することが好きになりました。当時はわからなかったですが、今ふりかえってみると、この頃に、自分の意見を言うことでそれが認められたり、何かに影響を与えることができる、という経験を積むことで、自分なりに自分の立ち位置や性格を理解し始めたのではないかと感じます。物事や周り、そして自分自身を俯瞰してみることができるようになったことにより、自分に自信が持てたのだと感じます。
   中高一貫に通っていたので高校生になっても環境の変化が少なく、生活が単調に感じられ、何か新しいことに挑戦してみたいと感じるようになりました。知らないことを新たに学ぶ楽しさを知り、視野が広くなったと感じます。新しいことを知るために、多くのひとと自分から積極的に関わることで、それ自体が楽しいこと、素晴らしいことであることに気がつきました。この頃には、幼少期からは考えられないほどおしゃべりな人になっていました。中高生のころをふりかえると、総じて学ぶことの楽しさ、変化も楽しさの二つに気づくことができた貴重な時間だったと感じます。

大学・専門学校時代

   大学では文学部哲学科に入りました。幼少期から得意だった考えること、そして中高時代に感じた学ぶことの楽しさを生かせる学問であり、そしてなにより自分の興味を追求できるところであると感じています。大学に入ってからも高校生の時から変わらずたくさん挑戦したいのですが、相変わらず諦めは悪いままなので多くのことに手を出しがちです。教職の授業をとってみたり、独学でスペイン語を学び始めたり、やりたいことの優先順位をつけることに苦労していますが、何事も経験することの大切さを実感し、また挑戦できる環境であることを感謝してすごしています。
   そして、中高時代にはしなかった、新たな挑戦として運動部であるホッケー部に入部しました。理由は、なんとなくやってみたかったから、なんとなく楽しそうだから、というもはや特筆すべきでもないような薄いものですが、軽い意志や決断ではありません。やるからにはきちんとやりたい、と感じています。初めてのことが多く、わからないことばかりなのに、その状況をポジティブに学ぶ余地がたくさんある、と捉え、それを実際に学ぶことを通して充実した日々を送っています。ホッケー部というチームの一員として目標に向かって進みながらも個人としても成長しつづけることができるよう、精進いたします。