ひびき
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ヒストリー

大学・専門学校時代

私たちがお世話になっているTさんは、約20年前にALSという難病を発症しました。Tさんは症状の進行が早く、発症から1年経たずに、自力での呼吸が困難となってしまいました。

自力での呼吸が困難となると、人工呼吸器をつけるかどうかの選択を迫られます。呼吸器をつけないと、呼吸ができず死に至ります。また、呼吸器をつけると喋ることができない・24時間介護が必要となります。この大きな決断に対し、Tさんの奥様は、すぐに「呼吸器を付けます!」と答えたそうです。

呼吸器をつけ、24時間の介護が必要となりましたが、Tさんと奥様は、共に自宅での生活を望みました。当時は保険制度が十分ではなく、困難な状況の中でしたが、Tさんは、「医学を学ぶ学生に、社会貢献として自分の体を使ってほしい」と決断されました。そこで、埼玉県立大学の前身校である、衛生短期大学の学生12人が集まり、在宅医療研究会 海は始まりました。