ヒストリー

物心ついた頃から、描くことが大好きでした。現実に自分の想像した世界を映し出したり、形にしたりして遊ぶことが多かったと思います。また、両親は幼い頃に離婚していたため、私は母と祖父母の愛情に育てられていました。
そして私の特技である習字も、3歳から通っていた習字教室で培われたものです。今思えばこの習字の経験は、モチーフの空間の取り方や一発で仕上げるという筆の速さの点において、イラストでとても役に立っていると思います。

■千葉市立越智中学校
3年間Splatoonにハマっていました。この頃から将来はイラストレーターになりたいという夢を見ていましたが、家族にはイラストレーターは安定しないから、と公務員になる道を勧められました。そのためイラストは独学で趣味として学び、日々勉学に励みました。独学と言いましても、家庭は裕福とは言えず、シングルマザーである母に迷惑はかけられないからと画材は鉛筆とシャーペン、時々買ってもらえる水彩の筆ペンでした。

■千葉県立千葉女子高等学校
死に物狂いで頑張った中学校生活のおかげで、見事、千葉女子高等学校の受験に合格しました。結果発表の当日は嬉しさのあまり、提出しなければならない紙を提出せず、そのまま帰ってしまうところだったドジを今でも覚えています。
高校3年生の夏、私は学生らしく進路に迷っていました。元々考えていた公務員を目指すために大学へ進学するか。しかし、その大学生活を考えた時、そこに私の本当にやりたいことはありませんでした。ですから、幼い頃からの夢であったイラストレーターへの夢が諦められなかった私は母に専門学校へ通わせてもらえないかと相談をしました。
母は、少し悩んだ末にとても優しい笑顔で頷きました。離婚して別の家庭を築いていた父も「夢は、一度全力で追いかけてから諦めなさい」と言いました。

■千葉デザイナー学院
私は幼い頃からの夢であったイラストレーターの道を本格的に歩むことを決意しました。しかしその矢先、母が亡くなりました。母は、私がイラストを見せるといつも心から褒めてくれました。せっかく夢を追う背中を押してくれた母の気持ちを、無駄にはしたくないと思いました。それからはより、イラストの学びに日々精を出しました。
私は将来、必ず、実力あるイラストレーターになります。