実家が塾経営をしているため、小学1年生の時から塾へ。
幼稚園〜小学生時代は、ピアノを毎日2〜3時間程練習し、毎年コンクールにも出場。
ピアノ以外にも学校の長期期間中の宿題で、大体どの分野でも毎年賞を貰っていた。
だけど、どんなに頑張って結果を残しても親には褒められず、当然だと扱われていた。今となればそれが原因で自己肯定感が低くなり、他人から認められたいと思うようになった。
中学1年生の時にクラスや部活で嫌な思いをし、人生で初めて人間関係で悩む。部活をやめ、ピアノに専念した。
私の中学は、「研究学園都市つくば」という特殊な環境だったため、普通の公立中学であるにも関わらず、周りの人や親も皆優秀で、半分以上は進学校へ進む。
そんな中でも私は成績上位をキープし続けたが、親には「1位じゃない。まだ上にいる。下を見るな」と言われ続けた。そのため、今では上しか見ることが出来ず、自信を失うことばかり。極端になってしまった。上を見たらキリがないのに。
高校は、第一志望だった土浦一高という地元で1番の進学校へ無事合格した。
しかし、入学した時から成績はあまり良いとは言えず、頑張る気力も失せてしまった。
部活では、ハンドボール部のマネージャーとして活動した。自分の学年はマネージャーが私1人だったため、先輩からの引き続きと部活動への貢献を常に考え、新しいこと(選手のためにどんなことをしたら良いかという気遣い)を率先して行動するよう心がけた。
校内での成績はあまり良いとは言えなかったが、化学だけは大好きだったため、1日中勉強して最後は学年10位をキープした。勉強なら好きなことなら苦にならないと知った。
大学受験に失敗した。自分はいつも本番に弱いと思っていて、ここでもまた打ち砕かれた。
実家が塾だということと、進学校である高校で学歴の洗脳を10年以上に渡って受け続けた結果、甚大な学歴コンプレックスに陥った。就職のことなどではなく、完全に完璧主義者である私の自己満足的に許せない挫折だった。大学を退学して浪人するかも迷ったが、正直自信がなかった。
そんな中、ある大学の先輩と仲良くなり、日本薬学生連盟(薬連)という団体を紹介された。
薬連では、学歴など関係なくそれぞれ自分を確立させてやりたいことをやっている人が沢山いた。私の居場所はここだと思った。
高校時代まで、友人を人一倍大切にすることを心がけていた私だったが、唯一「真面目な話ができない」ということが気がかりだった。私はずっと自分の意見がハッキリしていて、真面目な話もしたかったが、周りには自分の意見を持っている人がいなかった。
しかし、薬連では皆真面目な話をしても笑われないし、語り合うことが出来る。
今の私の居場所は薬連です。本当に幸せ。