エンターテイメントの感性は幼少期から
母が、クラシック好きなため昔からコンサートに連れていってもらっていました。姉がヴァイオリンを習っていたこともあり、小学生の6年間習いました。高学年には金管バンド倶楽部に所属してトランペットを担当し、その他には、和楽器などの体験をするほど音楽に触れる日々でした。
うちの家は、興味を持ったことには何でもやらせるという教育方針なので音楽以外にもたくさんの経験をさせてもらいました。中でも、子どもミュージカルやある芸術大学の映画に出演といった役者の経験はXcapeの演出にも影響していると思います。
両親の話では、昔から楽しいことには何でも飛びつくほど好奇心旺盛で元気な男の子だったそうです。
自分で始めたことでは、ダンスです。保育所の運動会の催しで、よさこいに参加し、見本として先頭で踊っていました。リズム感は、日ごろから音楽に触れていたことで自然と身についていたんだと思います。
小学校
当時の私には、”受験”と聞いても何のことかわからなかったと思います。未就学児のときからそれに向けてスクールに通っていたそうです。(記憶に残っていませんが) 行儀作法、能力テスト、身体テスト、面接などを受け見事、大阪教育大附属小学校に入学することができました。英才教育だとよく友人から言われますが、しっかりとした教育を受けるさせてくれた両親には感謝しています。小学校では、友達とケードロやドッヂボールをするのがお決まりでした。少し変わっていたことといえば、学校新聞を作る授業があり、それをきっかけに新聞づくりにはまっていました。周りの友達にも協力してもらい、クラス中に配っていました。このころから、周りを巻き込む活動やモノをつくることへの関心が出てきたのだと思います。高学年になるころには、勉強嫌いになっていましたが、6年間 理科・体育・図工・音楽は自慢できるほどよくできていた記憶があります。(笑) 小学4年生には"WeLove トンボコンクール"受賞することができました。美術デザインへの関心は、これがきっかけでした。
桃山学院(ぴん校)中高一貫コースに入学。ぴん校の学風"愛と自由の精神"の影響をまさに受けていたと思います。様々な行事があり、夏合宿、運動会、コーラス大会、文化祭、スキー合宿、正月行事など、楽しかった思い出でいっぱいです。中学では小学校よりも好きなことを自由にやらせていただきました。中でも特に思い出に残っているのが、MJです。マイケルジャクソン。ちょうど「This is it」という彼のコンサート映画が公開された時期です。マイケルの姿を見た瞬間、「自分もやりたい」と思いました。次の日から何度もマイケルのダンス動画を見てコピーしました。それでは飽き足らず、周りの友達を集めて完コピ集団を結成していました。合宿や文化祭でパフォーマンスさせてもらい、マイケル以外にもEXILEなどにも挑戦していきました。高校では、ダンス一色になっていました。体育祭では総勢50人を超える応援団を結成し、そこではダンスを創作しパフォーマンスしました。
曲編集のスキル
ダンスに必ず必要な音楽。自分がパフォーマンスする部分だけをつなぎ合わせる曲編集も独学で身につけました。曲を組み合わせる構成と尺を考えるのが最も重要で、一番難しいところです。そうした、試行錯誤で身につけたスキルで、謎解きXcapeの脚本や映像編集等に活きています。
デザイン・建築を学ぶために入学しました。1回生では、受験から解放されたこともあり、4,5の部活に入りました。2つはデザイン建築系のサークル、他にはダンスや軽音系でした。また、バイトも経験という考えから、塾講師から工事現場など様々な業種に挑戦しました。Xcapeの制作に活かしている経験は、エンターテイメント関連のものです。婚礼のアルバイトや某テーマパークキャスト出演です。実際に、心に響くエンターテイメントを提供するお仕事に携わった経験が、今の活動の基準になっています。
3回生の年には、アメリカロサンゼルスに一年間留学しました。3つの目標、語学・ダンス・建築デザインを軸に挑戦しました。これまで、周囲に助けられ好き勝手にやっていたので、自らを敢えて厳しい環境に置くことで何か新しい自分を見つけたいと想いました。日本人とは極力英語を話すようにし、現地の学生と積極的にコミュニケーションをとることに心がけました。初めの3か月は、うまくいかないことが多かったですが徐々に慣れていき、その1年で討論しあえるほどに英語力もつきました。ダンスチームにオーディションを受け所属し、大学のGot Talent優勝や世界のダンスコンテストWOD出場することもできました。建築デザインでは、大学の授業を受講し、週末必ず建築を巡り観察し文献だけではわからない空間や設計計画を学びました。教授には、制作した4作品を評価していただき、継続して頑張って良かったと感じています。
大学卒業後、同じ大学の院に進学し、謎解き研究部Xcapeを公式に設立しました。謎解きをツールにたくさんの人に楽しさを届け、つながりたいと考えています。