幼少時代の私自身を形成した事柄は空手です。空手の中でもフルコンタクト空手をしていました。週5の練習で時には身体が傷だらけになって家に帰ることもありました。
私が今振り返って空手から学んだなと思う事は、人の痛みを知ることが出来たことです。
フルコンタクト空手は直接体に打撃を行うルールの空手です。もちろん鍛えたり・慣れたりすると痛みなど感じないこともありますが、自分より体格の大きい相手と試合をするときは本当に痛いです。そのため、暴力もそうですが、何か嫌なこと・自身が苦しいと思う事は普段から他人にしないようにする意識を持つようになりました。現在に置き換えるとネットでの誹謗中傷もそうですが、赤の他人から客観的・理由もなく自身の悪口を言われることって、どれほど傷つくか理解していないと感じます。
幼少期から続けた空手ですが、中高時代に転機が訪れます。
中学の部活で陸上部に入部しました。空手のために体力向上を図り陸上部に入部しましたが、結論から話すと私は陸上競技にのめりこみました。空手と違う点は、タイムとして可視化されるので自身の頑張りが大きく影響する点です。空手ももちろん練習しなければ勝てませんが、陸上競技という物は残酷でタイムとして顕著に現れるで、負けず嫌いな私は陸上競技に夢中になりました。
高校からは陸上競技一本に絞ろうと決断し、中3の5月の全国大会で空手から一線を退きました。空手は12年、陸上競技は6年と自分なりに夢中になることを見つけることが出来ましたし、後悔なく終えることが出来たので満足しています。
スポーツばかりしてきた私ですが、大学は運動部に入部しませんでした。実は中学3年生の頃に椎間板ヘルニアを患いましたので、自身の身体を休めたいこともありスポーツをする習慣から離れました。
そんな私が大学で始めた事は、ESSに入部しました。あるコミュニティに所属することには変わりありませんが、メンバーのバックグラウンドに驚かされました。中高の部活のメンバーは同じ地域・県内の子達ばかりなので共有する価値観などは自分の知っていることばかり。しかし、ESSのメンバーは全国から集まった個性豊かな人たちばかり。私の知らない世界を見てきた彼らに出会えたことは、今現在の考えですが、何か大きな出来事だったと思います。ここでは僕の先輩のしゅんきさんに出会い現在の取り組みに参加するに至ります。