はると
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ヒストリー

出身地

埼玉県

幼少期の暮らし、体験

幼少時代の記憶というのは面白いもので、嫌な記憶ばかりが残っている。思い出したくない記憶ばかりが鮮明に残るものなのだろうか。近所のいじめっ子にいじめられて泣いたり、音読カードを忘れて先生に怒られたり、イベントの度に精神的な体調不良に陥って遠足その他を休んだり、机の横にかけていたカバンに『呪』と書かれた紙片を入れられ学級会が開かれたこともあった。

それでも僕はこの記憶を忘れたいとは思わない。今があるのは紛れもないこの人生を歩んできたからであり、幼少期の嫌な思い出(もちろん、楽しい思い出も沢山ある)も、自分を構成する要素だからだ。こうした試練の時期を乗り越えたからこそ今、人の身になって物事を考えたり、気遣いや優しさを分け合えたりできるのだと思う。

話が逸れてしまったが、この時は人生の目的なんて考えずに過ごしていた気がする。一日が長く感じられたし、それこそ一生この生活が続くのではないかと考えていた。

唯一今に通じる活動は、10歳の時のJRC委員会の活動だ。募金活動やそのほかボランティアの活動は無償の支援という考え方、やりがいを教わった良い経験であった。

中学・高校時代

中学時代は、責任感を学んだ時代だったように思う。生徒会や学級委員長の仕事を通して、仕事に対する誠実さや、人を動かしたり指示したりすることの難しさを学んだ。どうすれば理解してくれるのか、自分がすべきことはなにか、リーダーシップとは何かを考えさせられる日々であった。当時は答えの出ないままであったが、今となってはいい経験で、相手の立場になって考えることの大切さはこの時に理解した。

高校時代は勉強に恋愛に部活に、様々なことに打ち込んだ3年間だった。楽しいこと、つらいこと、色んな経験をしながらも自分の存在意義や価値、方向性を考えることが出来た貴重な期間だったと思う。

また、3年生になると、進路を考え始めるようになった。大学に進学して何を学びたいかと考えた時、せっかく学ぶなら人のためになる、それが肌で実感できるようなことをしたいと考え、関心もあったことから現在の分野、都市や防災を学べる大学に進学した。

大学・専門学校時代

現在は、都市について様々なことを学んでいる。それまでとは異なり、自分の学びたい学問について深く知ることができ、勉強の楽しさ、学問のすばらしさを日々痛感している。

将来は地震や津波、火山災害や風水害など、様々な災害を抱える日本で減災を如何に行っていくか、そんな仕事をしたいと考えている。どんな仕事にも責任は付き物だが、今この瞬間吸収した知識がいつか人の役に立ち、また誰かを救うかもしれない。そんなふうに考え、モチベーションを維持しながら、プライドと誇りを持って勉学に励んでいる。

また、サークル活動では難民支援を行っている。災害と異なる分野ではあるが、社会の大きな問題であり、つらい思いをしている人がいることには変わらない。ただ、自分個人は永続的に活動出来ないかもしれない。あくまで本業は災害とその対策だ。それでも少なくとも時間のあるうちは継続して活動を行いたい。そして時が来たら下の代に継承し、活動自体が永続されていけば素晴らしいことだと考えている。