中学生の頃は、勉強に対してネガティブな感情を抱くことはあまりありませんでした。特に英語は、小さいころから英会話教室に行っていたという事もあり、テストでは毎回それなりの点数を取っていました。その得意な英語をさらに伸ばしたいと思い、高校は国際科へ進学しました。
高校では、中学とは正反対の経験をしました。私の進学した国際科は、クラスの約半分をハーフもしくは帰国子女が占めるような環境でした。英語の授業は、説明も含めてすべて英語。周りの友達が授業を当たり前のように理解し、英語で自分の意見をペラペラと喋る一方、自分は先生が話していることの半分も理解できない現実にかなりショックを受け、初めて英語が嫌いになりました。レベルの高い英語の授業についていくので精いっぱいの毎日。気づけば他の科目の学習もおろそかになってしまい、成績はどんどん落ちていきました。特に数学や理科は授業に全くついていけず、しまいには「こんなもの勉強して将来いつ使うんだろう」という疑問ばかりが浮かんで、完全に勉強する意欲を失っていきました。
高校生活が進むにつれ、少しずつ英語の授業にはついていけるようになりました。語学の魅力に改めて気づいた私は、大学ではさらに別の言語も学びたいと思うようになり、外国語大学への進学を決めました。
大学で中国語・英語を勉強するだけでなく、教職課程も履修。そこで初めて教員目線の教育を学び、「自分が教育に携わるならどのような活動がしたいか」を考えるようになりました。自身の教育に関する経験を思い返して、たどり着いたのが「学ぶのが楽しいと思える教育を作る」という事でした。理解できない学問を、学ぶ意味も分からずに勉強することは苦痛以外の何物でもありません。まずはその学問が将来どのように活用できるのかを知り、興味を持つことが学びたいという意欲を生みます。そしてそれがモチベーションとなって、勉強を続けることができるのではないかと私は考えています。そのためにできる具体的な活動を、学生団体LearnBoでこれからも模索し続けていきたいと思っています。