真岡市というド田舎で育ちました。小学校の同級生は全部で17人、全校生徒も100人切る様な典型的な過疎地域です。しかし両親が栃木県の県庁所在地でもある宇都宮市で働いていたこともあり、広い世界を知る様幼い頃から言われていました。趣味で2歳頃からダンス、5歳からドラムとミュージカルなどやらせてもらい、どんな年齢層の人とも協働出来ることが自分の今の強みになっています。そして何ごとも継続して始めて本質がわかるのだと知りました。3歳からの公文は国数英を中学生で大学レベル終了まで粘り、ドラムはジャンル問わずセッションできるように今も好きで続けています。
中高を受験し、日本一のマンモス学校である作新学院に進学しました。中学生で「地球環境クラブ」というボランティアクラブを先生方と復活させ、主に東日本大震災の復興支援活動を行いました。最初は30人ほどのクラブだったのが、私が高校に上がる段階で高校生まで範囲を広げ、現在では300人のクラブ員数になっています。「心で寄り添う活動」をするために、支援のニーズを理解する、本質はどこにあるのか自己満足では無いか、代表としてまた仲間と共に考えに考えた6年間でした。この活動で出会った台湾の環境学者の方とメールをさせて頂き、大学では環境問題を学問的に学びたいと東北大学地球科学系に進学しました。
ここ数年でSDGsという言葉が流行っています。若者の間では、なんかすごい、活動家ってかっこいい、そんな印象からお洒落な商品のアプローチ方法の一つとして利用されています。地球環境問題が身近な問題として捉えられてきているのは良いことです。年代問わず危機感を抱いて欲しいという願いは私も常にあります。ですが、問題の根拠まで分かって活動している人はどのくらいいるのでしょうか。なにも全員が放射性同位体測定でーとか熱塩循環がーとか、小難しい言葉で理解すべきと言いたいのではありません。ただ、本当に解決しようとした時に、代替案を示そうとした時に、何ができるのかを知るためには理解は必須だと思います。今の私が大学でやりたいことは、将来どんな分野で働こうとも大切にしたい知識を、蓄えることです。(ちなみに研究室は炭酸塩や微化石を扱える古海洋学を希望しています。)
MSCという廃プラスチックをリサイクルする方法を研究する会社の講演会で初めてアルバイト経験をさせて頂きました。働いてお金をもらう、すなわち生きることはシビアに考えていきたいです。