松長 諒
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ビジョン

今の『すごい』をいつかの『ふつう』に

 今の世の中はすでに『すごい取り組み』で満ち溢れています。
 例えば再生可能エネルギーや食品ロス削減などです。

 しかし、そうした取り組みはなかなか普及しません。それは『意識が高い人の行動』として見えてしまうからではないでしょうか。実際、自分にもそう考えて敬遠してしまっているものもあります。
 また、そのような意識の改革に成功したとしても、実践に苦痛を伴うような取り組みは普及しません。もしこの世のあらゆる『すごい取り組み』の理念に従った社会が実現されたとしたら、そこに生きる人間は行動規範にがんじがらめになった人生を歩むことになるでしょう。

 自分が理想とする改革の1つに、LEDの普及が挙げられます。電力消費の激しい白熱電球は姿を消し、そのほとんどがエネルギー効率の良いLEDに取って代わりました。この『環境にやさしい取り組み』に対し、少なくとも自分の周りでは不満の声を聞いたことがありません。これは本当にすごいことではないでしょうか。安価に生産する技術はまさに研究の賜物です。

 自分の取り組んでいるものも、いわゆる『取り組み』ではなくLEDのように『ふつう』にしていきたい。そのためには手軽(Light)で簡単(Easy)に実践可能(Doable)な手法が必要です。例えば小中学校で、あわよくば各家庭で生ごみを処理できるような小型化・少臭化・自動化されたミミズコンポストを確立したい。昆虫食を動物の肉や魚と同程度に普及させたい。これが今の私の目標です。

 理想論かもしれませんが、今は『すごい取り組み』として行われているあらゆる活動が、なんの我慢もなく無意識に行われる『ふつう』として普及する世の中が自分のビジョンです。自分に知見のある分野でそんな社会のピースを担えたなら  これは上に記した今の目標が達成されてからも続く一生の目標となることでしょう。

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