秋田 玲奈
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ヒストリー

大学・専門学校時代

○頑張ったこと

常に他人の価値観を尊重し、協働者としてあり続ける、ということです。
私は看護学を専攻しており、多くの方の疾患に向き合う姿に触れてきました。この経験から他の学部では得ることができなかった学びを多く得たと考えます。
 看護実習で受け持った患者さんの中には、術後の自分の身体への不安から激しく落ち込み、リハビリを十分に行えなくなってしまった方がいました。ここで私は、患者さんの不安要素が身体的な症状から生じているのか、それとも精神的な影響が強く反映されているのかを考えることが重要だと感じました。そこで普段からの性格を鑑みること、身体状況を観察することから、この方は元々不安を強く表出する性格だったため、身体的な苦痛緩和のアプローチよりも精神面でのサポートが必要だとの分析を行い、患者さんの性格やニーズを踏まえ2つの施策を実施しました。
 まず1つ目は身体状況の確認を丁寧に言葉にしつつ一緒に確認し、患者さんが自身でもチェックを行えるような資料を作成したことです。これは患者さん自身が自分の状態を正しく知りたい、と感じていたため、本人が納得できるようにと工夫を行いました。
 2つ目は患者さんが行っているリハビリや生活の中での努力を丁寧にフィードバックすることです。この方は不安が強く、自分が治療のために行っている努力がすぐに反映されないと落ち込む様子が見られました。そこで、この部分を自分の身体を良くしようと努力できる強みなのだと捉え、その強みを伸ばそうと行動しました。そのため、自己効力感を向上させるため毎回努力を認めるフィードバック、良くしようという気持ちを支える意思を伝えました。
 その結果、患者さんの気持ちが徐々に前向きになり、リハビリを以前よりもモチベーションを高く持ち行う姿が見られました。また「あなたが毎日丁寧にお話してくれたから安心できた」との言葉も頂きました。この経験を通して、他者の強みを引き出し活かす力、またニーズを考え主体的に行動する力を学びました。


○挫折、乗り越えた経験
看護実習の9人グループで病棟イベントを企画・開催した際に、計画が一度頓挫してしまったことだ。オンライン上での交流が多かったことから、グループ内のコミュニケーション不足やモチベーションのばらつきが生じ、業務への遅れや上手く進まないことがあった。
そこで完了していないタスクの洗い出しやコミュニケーション不足なメンバーと個別に連絡を取り、グループ内で中間的なポジションをとりながら、常に前向きにリーダーのサポート役に回ることで、チーム内での雰囲気を改善し、イベントを成功させた。またリーダーとメンバーの意見が分かれたときは双方の意見を資料にまとめ、先生方や看護師さんに相談しながら互いの意見を消化させる案を提案することでメンバーをひとつにまとめた。

○今の活動を行っているきっかけ
病院実習や、保健指導を通して、人々が日常的に行っているヘルスケアと病院で行う医療の間には大きなギャップがあると感じ、そのギャップを埋めることで人々のQOL向上に貢献したいと考えたからだ。
衣食住に組み込まれる日常的なヘルスケアは当たり前に行う現状があるのに対し、病気になって入院すると意思決定や行動が全て医療者任せになってしまうという現状を実感しました。病気になってからではなく、なる前の段階に人々の日常からアプローチし、社会に変革をもたらしたいと考えている。