こんにちは、
RikeJoy メンバーの M&M's です。
「自分の興味ある研究をするには、どうしたら良いのだろう」 と思ったり、
今いる研究室で、当初は 「自分が興味ある研究ができる!やった!」 と思ってたけど、
現在 「何か違うな」 と感じている人もいるかもしれません。
そんな時って、やる気湧かないし甲斐がないから、悩みますよね。
そんな方々のために、初投稿になりますが、大学・大学院において「自分のしたい研究をする事」について、自身の経験を踏まえ、書いていきます。乱文ですが、誰かの助けになれば幸いです。
自分のしたい研究をする方法は大きく二つあると思っています。
1. 自分のしたい研究テーマを、まさにやっている研究室に所属し、その研究をさせてもらう方法
2. 今いる研究室のまま、研究室の(准)教授に相談して、その研究をさせてもらう方法
1 .に関しては、何も問題はありませんよね。1.に関しては以上です。
2. に関して、一定数いらっしゃる様です。 私もそうでした。
これができるかできないかは、あなたの情熱が大きい、
かもです
教授の頭が固くても、あなたが続けてお願いすれば心が変わるかもしれません。
もちろん、教員には「学生に学位を取らせる」という教育的責任がありますので、学位が取れそうにない(卒論・修論までに結果が出せそうにない)研究は許可が降りない、という場合もあります。
恐らくここで許可が降りるかどうかが学生さんにとって大きな関門になる、
かもです。
「現実的な」 「研究意義のある」 研究計画、 もしくは
「アツすぎる熱情」 を教員に示してください。
さて、晴れて自分のしたい研究の許可が降りたとします。勿論ケースバイケースですが、恐らく一番の関門はここからになる、
かもしれません。
大切な事は、
関門って自分を技術的・精神的に成長させるチャンスだと思っていて、
研究でも仕事でも成果を出す過程で、
人生を幸せにする為の、かけがえの無い大切なものを得るチャンスにできると思ってるんです。
私の経験ですみませんが、それを踏まえて書きますね。
自由と責任
これは小学校6年生の担任の先生がよく教えてくれました。
「考えろ、考えんか」
ともよく言っていました。
最初、与えられた研究内容が好きじゃなくて、そっちを進めずに、自分の興味ある分野の勉強を進めていました。
教授と数時間に及ぶ討論の末、自分の研究をする許可をもらいました。
ただ研究計画が全く思いつかない。
どんな成果をあげれば良いのか全くわからない。
そもそもその研究分野(複雑系理論)の内容が難しい。
アカデミックの道に行きたいけど修論さえ危うい...
そんな苦しい状態が数ヶ月続きました。体調を壊し入院しました。そして教授に相談しました。
「どんな研究をすれば良いでしょうか。。。?」
「確率共鳴、どう?」
やりとりは大体これだけ。適当過ぎるのか頭が良過ぎるのか。
確率共鳴とはなんぞやを図書館に行って調べ、結局確率論、確率解析の知識が必要だと。
そういえば、私のバックグラウンドを説明していませんでした、
都内某国立大学、修士2年、応用化学専攻。
学部での成績はドベで恐らく下から数えて片手で済むレベル、、
数学も物理も単位を落として再履修してました。
工学系の人からしたら応用数学の範疇である複雑系理論も確率解析も比較的難しいと言われる分野でしたが、とにかく成果を上げないといけない。初学かつ独学だけど、複雑系理論も確率解析も数値解析のためのプログラミングも、全て一人でしなきゃいけない。
自由と責任
誰も教えてくれる環境じゃないし。本当に一人。
死ぬ気で頑張った結果、教授含め周りからの助言はほぼ無しでしたが修士一年の12月初旬には修論終わらせてよい結果を出せました。
自由と責任
成果を出すまでの過程では「また0からやり直しかも」という壁に10回以上はぶつかりましたし、一番大きな壁は最後に来ました。その時は文字通り「肩を落とし」、玄関の暗闇の中で絶望感でうなだれてしまいました。でも結局、成果がでた。運が良かった。
「自分のしたい研究をするという事」
これに教授が反対する理由の一つに、「その様な事は一人前の研究者になってからだ」という主張があるでしょう。教授は教育的に、学生に「学位を取れる成果が出せない」という責任を負わせられない。だから学生にはその自由がない。
「『上手くいくかどうか分からないから始められない』、と言うならアカデミックの道には行けない」
と教授に言われました。
「自由を得て責任を負う、その中で考え抜いて何としても成果を出す」
この過程全てが私にとって、最高の経験の一つになりました。得たものはここでは語りきれません。
「自分のしたい研究をするという事」
是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
※蛇足
そして、実は第三の選択肢、
3. 仕事をしながら、研究する
という方法も、研究内容によってはあり得ます。理論研究が典型でしょうか。例えば日曜数学者、という名前が存在しますね。また、簡単な生物の研究ならば家でもできるかもしれません。