CAREとLOVE-その両方があることに魅せられて

「CLOVER~難民と共に歩むユース団体~」は、いま私が所属する学生団体の名前です。私は大学3年生で、通常であれば秋に引退するはずの年次ですが、私が入会したのは今年の夏でした。そんな私がなぜ入会を決めたのか、その経緯と、メンバーになって月日が浅いなりにも、活動について思いを綴ろうと思います🍀

「CLOVER」には、"Care and Love for Refugees"(難民にケアと愛を)という意味が込められているそうです。クローバーと言えば、四つ葉のクローバー。四つ葉のクローバーと言えば、幸せのシンボル。団体のロゴマークにも愛を象徴するハート型の四つ葉のクローバーが描かれています。まだ私が所属していなかったとき、友人であり10代目代表のえみさんに誘われてCLOVERが開催するイベントに参加し、その由来を知りました。「幸せがCAREとLOVEに支えられているなんて、すてきなコンセプトだな」と感じたことを覚えています。

その後も東日本入国管理センターでの被収容者さんたちとの面会活動に同行したり、別のイベントにも参加したりと交流を続け、とうとうメンバーとして活動することを決めた…というのが入会の経緯です。

さて、タイトルにつけた「CAREとLOVE」ですが、その意味は私がCLOVERでの活動を通して難民の方たちに提供したいものだけに留まりません。他でもない私が、この団体とメンバーからもらったものでもあるのです。

通例では引退する年次での入会を認め、温かく受け入れてくれたメンバーたち。メンバーと接すると、被収容者さんに対してはもちろんのこと、団体のなかでもお互いを気にかけ、愛があることが伝わってきます。そんな環境だからこそ、私もここちよく活動できています。

また、CAREもLOVEも、一方的に提供する行為ではなく、そこにある関係性を指す言葉だと思います。

「ケア」とは、「ケアする/される」の一方通行的な二者の関係に留まらない、多様な意味と複雑な関係にある活動だ、と前に読んだ本に書いてありました。私はこの考え方が好きです。被収容者さんとの面会では「ケアしよう」として会話するのではなく、その時々の会話で築かれる関係性が「ケア」であることを意識しています。

「愛」だって、家族への愛・友達への愛・恋愛など、その形や大きさは多様で、どれが最もすばらしいかなんて決められないし、そこにはいろんな関係性があります。そして「愛」は「ケア」を、「ケア」は「愛」を伴います。「元気かな、いまごろ何をしているのかな」と被収容者さんのことを思い浮かべるとき、そこにはもう愛があるのではないでしょうか。

CLOVERは、相互的で多様な関係性である「CARE」と「LOVE」が同時に、多方向に存在する団体です。こんなすてきな団体だからこそ魅かれ、活動を共にできることを嬉しく思うこのごろです🍀

No Name
2020.10.29

すごく素敵ですね。愛は多様で目に見えず、受け取る人がどう思うかで変わってくる非常に捉えどころのないもののような気がします。しかし人が人を思い、愛を持って接する事が出来れば世界はもっと変わると思います。まずは私が愛を持って人に接する事で世界は少し良くなる。そう思っています。皆さんの活動を是非見守っていきたいと思います!

ずー
2020.10.30

コメントありがとうございます! 本当におっしゃる通り、愛は受け取る人によって意味のうつろうものですね。記事を書いているときも雲をつかむような気分でした。矢口様がこのようにフィードバックを下さったのも、CLOVERへの愛のかけらのように感じ、嬉しく思います。今後ともCLOVERをよろしくお願いいたします!