はじめまして!CUAD広報担当です。
CUADの活動の1つに、インスタレーション展示があります。半年ほどかけ、提案から設計、施工まで全て学生の手で行う、力を入れている活動です!
- 1.2年生がテーマに沿った空間の案を出し、3年生はブラッシュアップの手助けをする。
- 最終的な個人の案をコンペ形式で建築学科内で選ぶ。
- 選ばれた案を全員で更に磨き上げ、施工可能かの検討や材料の検討などを経て、インスタレーション展示まで持っていく。
という流れです。今年はずっとオンラインで活動しており、今はちょうど2つ目の段階です!
テーマは毎年変わりますが、今年度のテーマは「密」です。新型コロナウイルスが流行している状況下で、「密」という言葉が力を持ち、様々な場面で多用されるようになりました。この短い単語1つから沢山の場面が連想され、言葉の周りに多様な考えが渦巻いています。
人間や社会を見つめ考えることは、空間を表現し形作っていくことに繋がります。
どう空間を構成していくのか。何を伝えたいのか。鑑賞者にどういった体験をしてもらいたいのか。
実際に手を動かして作っていく空間と、「密」から生まれるイメージ、実際の状況、生じる疑問を丁寧に往復しながら、ひとつひとつ、空間に落とし込む作業を約3ヶ月にわたり行なってきました。
自分自身・社会と向き合い、そうして出来上がる空間は、訪れた人たちの心を動かしたり、考える小さなきっかけを与える力を持っています。現在コンペ中ですが、どれも力作揃いです!!後ほど作成者からの記事があると思いますので、詳しい作品の説明は省きます。
余談ですが、作品が出来上がる途中の議論で交わされた言葉や考えに、ドキッとしたことが何度もありました。記事の写真はそれを書き留めた一部です。
最終的な形になるまでに、一度大きく風呂敷を広げ、沢山の言葉やイメージを出していく。そして、まとめるために選び取り、絞っていく。その過程の中で取りこぼされたものでも、キラキラと光っているものは数多くあります。例えば
「今はニュースなどで人の動向などが全部数字に換算され、数字として消費されているように思う」
「繋がりと遮断が紙一重な位置にある気がする」
「全てを説明するのではなく、余白を持たせることは想像する余裕につながるのではないか」
などです。直接これら自体が空間になるわけではなく、何気ない議論の最中の言葉ですが、私は思いがけずドキッとしました。他にも色々ありますが、それは後々の記事で実際に空間を作った方々に述べていただきたいと思います!
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!今までのインスタレーション展示は、pandoサイト内のプロジェクトで公開されています!是非ご覧ください!