セミの声も耳が覚えたような、
高校野球が、注目を浴び始める7月某日のことだ。
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家から5分で学校に着く僕は、
朝、今日も自主練習を始める。
一方、
自宅から40分間、自転車を飛ばして通う彼は、
毎朝、誰よもり早く眠い目をこすり、
準備を始め、
自主練のために自転車にまたがる。
僕らは同じ時間に朝練を始め、
汗を流してから授業に励む。
こんな日々を続けた数ヶ月だったが、
僕らは、どちらも、
夏の大会のメンバー入りを逃した。
悲しいけれど、
彼は、まだ「言い訳」ができた。
朝、誰より早く起きなきゃいけないし、
部活が終わって家に着くのは、誰よりも遅かった。
睡眠が削られるのも無理はなかった。
一方で、
僕は「言い訳」をすることができなかった。
彼に比べれば「移動時間」は少ないのに、
彼と同じ練習量。
確実に、「サボった時間」か顕在化して、
僕には確実に、「実力」が足りなかった。
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※この物語はフィクションです。
何が言いたいかというと、
僕らは、今のこのご時世で、
確実な「実力主義」の波が到来している。
ということ。
物理的な
「移動時間」やら「手間の時間」が省かれて、
「時間があるのにこの質なのか!」と、
確実に、「サボり」が
顕在化する時代になっちゃった ということ。
であれば、
今までのように、
「他人との生活環境の違い」を巧みに言い訳にして、
実力差を埋めてのし上がることはできなくなった。
戦うべきは、
「昨日の自分」であり、
「甘えを知る自分」になった。
もう、君の「サボり」は、見えるようになった。
そんな時代になってしまった。
だからこそ、できることは、
戦うべき相手を的確に見極め、
自身と向き合う時間として、行動すること。
「サボらない自分」を創ろう。