世界に広がるフランス文化ーアジア・北米編ー

こんにちは!FFJE20期のSayuriです。日に日に暖かくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか?
本日より、FFJEではメンバーによる記事を毎週投稿します。フランスにまつわる様々なテーマでお送りしますので、是非お読みいただけると嬉しいです!
今月のテーマはフランス×他国です。
今回は、第一弾、世界に広がるフランス文化ーアジア・北米編ーをお送りします。

ベトナム
ベトナムでは、フランスによるインドシナ統治時代にもたらされたフランス式建築と食文化が今でも残っているそうです。エッフェル塔の設計をしたエッフェルによって手掛けられた中央郵便局や、パリのノートルダム寺院をモチーフに設計されたハノイ大教会があります。食文化においても、日本でもよく聞かれるバインミー(バゲットのベトナム風サンドイッチ)やベトナムコーヒーなど、フランス由来のものが進化した独自のものが一般に普及しています。[1] 

カナダ(ケベック)

フランス語が公用語ともなっているケベック州において見られるフランス文化の影響は、16世紀からのフランス人入植まで遡ります。フランス人探険家のジャック・カルティエがこの土地を訪れた最初のヨーロッパ人と言われています。その後、またもやフランス人のサミュエル・ド・シャンプランがケベックシティを建設し、「ヌーヴェル・フランス」として植民地化されました。[2]
市街には、カトリック教会やノートルダム大聖堂があり、住宅はフランス式の建築をケベックの気候に適応させたスタイルが見られるそうです[3]。ケベック州の最大都市モントリオールでは人口の3分の2はフランス系の方々で、「北米のパリ」とも呼ばれているそうです。[4]

アメリカ(ルイジアナ)

最後はルイジアナをご紹介します。ケベック州同様、「ヌーヴェル・フランス」の一部としてフランス統治下であったルイジアナでも、フランス文化の名残があります。一部の人々は訛りのあるフランス語を自らのルーツとして使用しています。アクセントがフランス本国の言語とは大きく異なるので、気になる方はぜひYouTubeなどで一度聞いてみてください!また、ケイジャン料理で有名な地域ですが、この「ケイジャン」というのが、フランス領時代のカナダから来たフランス系移民のことを指すそうです。[5]

まとめ

今回ご紹介したどの地域も、植民地支配からの独立という、辛い歴史があることが分かります。しかし、自らのルーツの一つとしてフランス文化を今でも残し続け、過去を忘れず多様な文化を容認する点に感動しました。私は今回のどの地域にもまだ行ったことがありませんが、近いうちにまた海外に渡航できる日が来るのが待ち遠しいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。来週はShintaroが担当してくれます!お楽しみに!

参考文献
[1] 「ベトナムの歴史を知る旅、フランス植民地時代の面影残る街を歩く」、JTB
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/VN/2014/07/colonial-period.html

[2] 「カナダにフランス文化が根付いた理由を紐解く…ケベック旧市街の歴史地区の歴史」、tabiyori
https://wondertrip.jp/66284/
「カナダのルーツ、ケベック州で「私は忘れない」旅をする」、朝日新聞デジタルhttps://www.asahi.com/and_travel/20200116/170003/

[3] «Pourquoi l’architecture du Vieux-Québec est-elle unique ?»,Guide oficiel de la ville de Québec
https://www.quebec-cite.com/fr/ville-quebec/architecture-vieux-quebec

[4]「モントリオールの旅行・観光ガイド」、地球の歩き方
https://www.arukikata.co.jp/city/YUL/

[5] 「ルイジアナ州」、リンクUSA
http://www.link-usa.jp/us-dictionaly/archives/la

表紙画像
Aurore DuwezによるPixabayからの画像