プロブラム報告 ディスカッションレポート(Art&Technology)

こんにちは。FFJE21期のMizukiです。

今回は夏季プロブラムで行われたディスカッションについてお話しします!
私はArt&Technologyチームに入っており、現代科学技術の発展に伴いアートがどのように変化しているのかをフランスと日本からの視点で主に三つのテーマについて話し合いました。まず一つ目は「科学技術の発展がどのように新しい芸術形態を産んでいるのか」について話し合いました。今ままで科学技術の発展は写真、映画、ゲームなどの視覚芸術に大きな変化をもたらしました。現代ではテクノロジーによって今までない形でその世界に入り込んだような体験をすることができるようになりました。テクノロジーと外観を組み合わせることで実際に現実世界でゲームキャラクターになった感覚でゲームを楽しむことができます。バーチャルリアリティーやポケモンGOがこの例として上がりました。また高価で誰もが手に入れることができなかったテクノロジーは現在インターネットの普及により誰もが利用でき、それを使って新しいアートを生み出すことができます。例えばAdobeではインターネットチュートリアルが提供されており素人でも安価な値段で簡単にソフトウエアを使った編集技術を学ぶことができます。またFuriというオンランプラットフォームでは誰もが自分のアート作品を共有しユーザー同士でコミュニケーションをとったり共同作品までも作れてしまうことがわかりました。このようにテクノロジーはアートに多大な変化を与えていることがわかりました。
 二つ目は「テクノロジーによってアートのコンセプトがどのように変化したか」を話し合いました。現代ではクロードモネの作品がインスタグラムのフィルターに利用されているようにテクノロジーはアートの概念を変えたのではないかという疑問が生まれました。例えば美術館ではインスタグラムを目的とした訪問者は作品そのものの干渉ではなくではなく作品、または美術作品を背景とした自分の写真を撮ってそれをSNSに投稿します。このように現代では技術に進歩によりアートそのものの概念が変わってきていることがわかりました。
 最後にテクノロジーはどのように人々のアート文化に関わっているのかについて話し合いました。フランスのテレビ番組であるDidouは子供向けの教育アニメであり絵の書き方を主に教育します。このように技術の発展で若者がアートについて学べる機会が多いことがわかります。また美術館では美術作品に加え音声付きガイドや翻訳機を使うことで言語や限られた知識を超えてよりアートを楽しむ環境が現在整えられていることがわかりました。
 今回のディスカッションを通してアートとテクノロージがこんなにも深く関わり合っていることがわかりました。アートの概念は昔と現代で変わってしまったかもしれませんが、国境を超えて誰もが簡単にアートを楽しめるという面ではテクノロジーはこれからの美術に必要不可欠なものなのではないかと考えました。
 今回のプログラムはオンラインでの開催となりましたがこの状況下だからこそ実際にフランス人と文化交流をできたのはとても貴重な体験であったと思います。来年度は対面で開催できることを願っています!

Mizuki