プログラム報告 ディスカッションレポート:(Artists and society)

「アーティストと社会」では、日本のアーティストとフランスのアーティスト、および日本のアートとフランスのアートに、コロナ禍でどのような変化があったかについて議論しました。コロナ禍でそれぞれの国のアートに生まれた変化を調べ、その後アーティストの環境についても話し合いました。
 
<日本でのアート>
コロナ禍で新しくアートの形式が変化したことはあまりありませんでした。数は少ないですが、音楽では、外出自粛が続いたことから「家で楽しむ」「今は会えないけれど、また状況が落ち着いたら会おう」など、コロナ禍で思うようになったことがテーマになった曲が発表されました。作品では、ミニチュアのマスクアートも発表されています。

日本でのアーティストの立場は比較的弱く、政府などからコンサートなどの仕事はキャンセルする要請が入っても、アーティストの活動を支援するための一時金や補助金が支給されることは少なかったです。また、アーティストなど芸能人は一回の外出でバッシングされた例もあるなど、コロナ禍では苦しい立場に置かれていました。
 
<フランスでのアート>
コロナ禍で新しい形のアートが生まれていました。多くのアーティストがSNSを活用し活動を継続していました。バレエダンサーはレッスンの様子を配信したり、芸能人が一緒に歌を一曲歌うなど、日本に比べネットを利用した活動が目立ちました。
また、社会における立場も日本に比べて恵まれており、政府からの補助金が支給されていました。また、社会全体として「不必要なものの重要さ」を大切にする、という考えがあると思いました。
 
日本とフランスではコロナ禍において社会全体の考え方やアーティストの立場に違いがあることがわかり、とても有意義な時間を過ごすことができました。

来週の記事もお楽しみに!!