学生時代にやっておくべきこと

就活メディア管理人おすすめの学生時代にやっておくべきこと

「学生時代にやっておくべきことは何だと思いますか?」

学生からよく聞かれる質問です。
私が就活に関するメディアサイトを立ち上げてから、1年半ほど経ちました。
その間、およそ数万人の就活生が私のサイトに訪れてくれました。

そういったメディアを運営している関係上、
また2014年設立の就活支援団体Glanzの運営に関わっていることもあり、
いろいろな学生さんから、冒頭のような質問を頂いてきました。

かなり私も頭を悩ます質問ですが、
それでも最近ようやくひとつの答えに収斂してきました。

結論から言ってしまえば、学生時代にすべきことは
いろいろな世界の人と会うこと
だと、私は考えています。

知らない選択肢は選べない

当たり前ではありますが、どんな人でも「知らない選択肢は選べません」。

リンゴとミカンしか知らない、食べたことがない人に、
好きな果物を訊いても、リンゴかミカンにしかならないはずです。

でも、世の中にはいろんな果物があります。
梨とか、オレンジとか、パイナップルとか。

リンゴとミカンしか食べたことがないなら、
それ以外の果物が好きなのか、嫌いなのかすら分からない。

ごく当たり前のことですが、同じことが就活や人生の決断でも起こります。

例えばある就活生が、自分は金融業界が向いているのか。それとも広告業界なのか?
で悩んでいたとします。
が、その「選択肢」をそもそも知らなければ、最初から検討の余地すらない。
本当はその人が向いているのは、食品業界だった
(でも本人はそんな業界は最初から眼中になかった)、のような感じです。

とはいえ、学生のうちにすべての業界だとか、
今後ありえる人生の選択肢をすべて知っておきましょう、というのも到底ムリ。
神様じゃないんだから。

ではどうすればよいのか。
それが「なるべくいろいろな世界の人と関わる」ということです。

学生のうちに「映画みたいな世界」を覗いておこう

一つ分かりやすい目標として、学生時代のうちに

映画みたいな世界を実際に覗きに行こう

ということを提案してみたいと思います。

例えば私は学生時代に、東京・永田町の衆議院会館にお邪魔して、
自民党の某大物議員と名刺交換させていただいたことがあります。
某官庁の長官の名刺を頂いたり、首相夫人とご挨拶したりもしました。

本物の政治家や、官僚と言われる人たちとお話して、
ああ、これがニュースとか映画でしか見たことがない、政治の世界なんだ!
と、深く感銘を受けた覚えがあります。

と同時に、「これ(政治の世界)は自分は向いてないな」と思ったのもよく覚えています。
なので、私は政治家になりたいとは思いません。今後もたぶんならないでしょう。

似たような経験として、アメリカへの留学があります。
親戚がアメリカ・シカゴに住んでいる関係上、よくシカゴに入り浸っていました。

シカゴには、ハーバード大の次にノーベル賞受賞者を輩出している(約100名)、
シカゴ大学という超エリート大学があります。

ちなみに100名がどれだけ凄いのかというと、
東大京大を含む全ての日本の大学が束になっても、全くかないません。
(日本という国全体でノーベル賞受賞者は25人しかいません)

そのシカゴ大学に親戚が縁あって寄付をしていた関係上、
大学への寄付者しか呼ばれない毎年のパーティーに、私も出席することが出来たのです。

シカゴ大のパーティーはすごかったです。
まずパーティー会場の大学キャンパスへの移動は、全て大学が手配したリムジン。
連れて行かれたキャンパスは、緑の美しさと大学の伝統を感じさせる場所でした。

会場ではノーベル賞レベルの業績を持つシカゴ大の教授たちや、
スーツ姿でビシッと決めた白人のおじさま(恐らく皆とんでもない金持ち)、
そんな人達に囲まれて、自分は何でここにいるんだろうという感覚でした。

が、アメリカがどんな国なのか、どんな人達によって動かされているのかを
少しだけ理解できたような気がしました。
アメリカという国の凄さも、少しだけわかった気がします。

永田町での経験、そしてシカゴ大でのパーティー。
2つの経験で共通するのは、「映画のような世界を覗いた」こと。

この2つの経験を通して、自分がどんな世界が好きで、どういった人たちと
今後の人生で付き合いたいのか(もしくは付き合いたくないのか)、が
ブラッシュアップされたのだ
と思っています。

学生のうちに「夢」を見よう

私も学生時代にいろいろな経験をしましたが、
その人脈が今に生きているわけではありません。

与党議員の名刺を使ってコネで就職したわけでもないですし、
あのあとシカゴ大から何か連絡があるわけでもありません。

なので永田町での経験も、シカゴも、今となっては
夢のようなものだったのだ、と思っています。

それでも、いま私の中に一つだけ残っているものがあります。
それは今後の自分の人生の方向性です。

そういった世界を覗かせてくれた関係者の皆さんに恩返しをするためにも、
学生時代の経験は自分の人生の指針として生かし続けねばなりませんし、
そのために今でも私はできる限りの努力をしています。

なので、これらは全て「夢」なのです。
そういった経験を学生時代のうちに積むべきだと、私は思っています。

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