1.自己紹介と誰に向けた記事か
24歳。起業家を目指しています。
訪日外国人と日本人学生のマッチングサービス「GUIBO」(https://guibo.io)と、ファンから始まる愛され店舗の掲示板「はろとくわ」(https://harotokuwa.com)を世の中にリリースし、自分の作ったサービスで人に喜んでもらえることの楽しさを感じ始めています。
この記事では、僕がGUIBOを立ち上げることになった原体験と事業を通した社会実験をお伝えし、世の中をもっと楽しくしたい!と考えている同世代に届いたらなぁと思っています。
2.GUIBOの原体験
カンボジアを旅してたときの話です。
世界遺産のアンコールワット周辺を探索するため、トゥクトゥク(3輪タクシー)を1日貸し切ろうと市場でドライバーを探していました。
そこで声をかけてきたのがTでした。
ビール腹に前歯なし。通常の日本人ならまず避ける風貌。
ただ、一応「シェムリアップワンデイツアーハウマッチ?」と聞いてみると、返ってきた答えは...
「アップトゥユー。(お前次第だ。)」
「コイツ...大したサービスもせぇへんのに、後でぼったくる気やな?おもろいやんけ、負けへんぞ。(心の声)」
と言うことで即決。彼に案内してもらうことに。
そんな彼のサービスレベルはこちら↓
「朝食を済ませるから30分後にホテルに迎えに来てくれ」と言うと、10分前にはホテル前にスタンバイ。
頼んでもないのに、氷で冷やしたクーラーボックスに10数本ものミネラルウォーター(しかも無料のサービス!)を用意し熱中症予防。
普通の観光客なら案内しないスラム街の紹介。
移動中のおつまみ(ホワイトとうもろこしや蓮の実、えびせんみたいな揚げ物)を知らぬ間に買ってきてくれたり。
カンボジアと仲の悪いベトナムとの興味深い歴史を語ってくれたりなど...etc
彼の超一流のサービスに感動した僕は、別れ際、相場の数倍の額を彼に渡していました。
この経験で強く疑問に感じたのが、タイトルにもある「幸せとお金の関係性」です。
3.起業を実験の場に
お金は人を幸せにした分だけ入ってきます。
これは間違い無いでしょう。
であれば、「商品の価格」は必要なのでしょうか?
まずサービスを提供し、後からチップの形で報酬をもらえばいいのではないか。
カンボジアの話を例にすると、ドライバーのおっちゃんは「ツアーの代金」を決めずにサービスを提供し、結果、他のドライバーの数倍の額を「チップ」という報酬で得たわけです。
このチップサービスの形を取ると、
・サービス提供者はサービスの質に見合った報酬を得られるので、サービスの質を追求できる。
・サービス享受者は質の高いサービスに気持ちよくお金を支払える。逆に質の低い提供者に不必要なお金を支払う必要がない。
といった利点が生まれます。
もちろん、サービス享受者がお金を支払わないといった欠点も考えられます。
その場合、サービス提供者のモチベーションは下がり、質が下がり、サービス自体が成り立たなくなるでしょう。
ただ、そこは実験。
お金をもらってから幸せ(サービス)を与えるのではなく、幸せにしてからお金をもらう流れが成り立つかどうか。
GUIBOはそんな社会実験を含んだ事業です。