こんにちは、鳥居です。世界のあらゆる研究結果やディスカッションを眺めるのが最近のマイブームです。
能動的に活動することでたくさんの発見や新鮮な空気を味わうことができて、いまだにステイホームしながら生活を楽しんでいます。
さて、本日はある研究結果から普段の何気ない勉強の仕方に意味はあるのか考えていこうと思います。
「インターネットが記憶をむしばむ」こんな言説を聞いたことがありますでしょうか?
『Mind Change』の著者バロネス・スーザングリーンフィールド教授はまさにそれが起こっていると主張しています。
彼女らが著書の中で引用しているのが「Google効果」
「Google効果」とは
「Google効果」という現象はインターネット(外部記憶装置)になったときコンピュータに情報を保存した人はそれが消滅されるとわかっている人に比べ、後でそれらを思い出せない効果のことです。
しかし、彼女らはもっと目の前にある脅威を見逃していたのです。
【実はメモを取っても記憶は定着しない】
外部記憶装置(インターネットとか、メモとか)を使うと脳を刺激しないので記憶できないということです。
カナダのマウント・セント・ヴィンセント大学のミシェル・エスクリットとシエラ・マーは学生を集めてトランプの神経衰弱を用いた実験を行いました。
覚えるのにメモを使ってもいい学生と、使わずに覚える学生に分けて、覚えているかテストします。
ただし、メモを使っていい学生はテスト前にメモを没収されてしまいます。
そんな内容の実験をした結果
「メモを取っていたグループのほうが、成績が悪かった」
メモを取った学生たちは、記憶の貯蔵に外部形成の技術を頼るあまり、彼ら自身の神経のシナプスは、何もせずにいた。ということがわかりました。
授業中にノートをとることに意味はあるのか
記憶するために外部記憶装置(メモ、インターネットなど)を利用するのではなく、復習するために外部記憶装置を使う。目的に応じて外部記憶装置を使わなければならないのではないでしょうか。
一概に紙に書く行為が成績を悪くするのではなく、インプットの際に何も考えずにメモをするといけないということだと思います。
例えば、授業を休んだりその時間中寝て過ごしたりして、授業を聞いていなかったとしましょう。
そうすると、ノートを写させて!と友達に頼むわけですが、その書写が意味ないんじゃないいんじゃないの?というのが今回の研究結果であると思います。
メモやノートをとって、それを一生懸命覚えようとすれば、また結果は変わると思います。
授業でノートをとることが大切なのは、何度も復習ができるからなんじゃないかと私は思います。復習の重要性は「忘却曲線」を見ればそれは一目瞭然です。
そして、インターネットを使うと何だか覚えられないな~その気持ちもわかるんです。
復習するのにインターネットを使ったことがあるかどうか思い出したときに、確かにインターネット検索するときは、だいたい知らないことを検索している気がします。