7人の神様

恥ずかしながら、大学1年生になるまでご飯の食べ方が綺麗な方ではありませんでした。お椀の中に何粒もご飯が残っていて親に注意されてたけど、気にしていなかったです。

そんな大学1年の秋に自然宿泊体験の引率に行きました。1週間子ども達と生活を共にするというものです。

行先は長野県の戸狩という場所。綺麗な水があり、美味しいお米が育つ素敵な場所です。そこで米農家さんの家に子ども達と寝泊まりをしました。そんな場所でも僕はいつも通りの癖で、食べ終えたお椀の中にはご飯粒が残っていました。

そんな時子どもから言われた「先生、お米1粒には7人の神様がいるんだよ。だから残しちゃダメなんだよ。」という言葉に僕はハッとさせられました。今までの親に言われてきたどんな言葉より心に響きました。目の前の米農家のお母さんも子どもの言葉を聞いて、僕に微笑みました。

ああ、この人たちが一生懸命に作ってるお米なんだ。

すごく自分が情けなくなりました。それから3年経った今まで、一度もお椀にご飯粒を残したことはありません。7人の神様も今までのことをそろそろ許してくれるかもしれません。

あの子達は今頃、中学2年生になっているはずです。元気でいてくれたら嬉しいです。

たまごやきキング
2020.07.18

人生において米つぶ残したことないことが武勇伝

タロウ
2020.07.18

すんばらてぃー