僕らは不完全。学生団体総選挙の感想です。
名乗り遅れましたivusa2年の澤崎喜春です。今回の総選挙では登壇者と原稿作成を担当していました。助けてくださった先輩、同期、皆様、本当にありがとうございます。一人ではなにもできませんでした。
今回、学生団体総選挙に出場して感じたことを正直に書きます。
私は当日のプレゼンで、
「知識人大虐殺に起因する深刻なカンボジアの教育問題を現地と共に同じ目線で学校建設活動を行うことにより、いつか、いつかこの大きな問題を乗り越えることができる」
そう、断言しました。しかし、本当は違います。断言してはいけませんでした。
もちろん、学校建設により、問題解決に近づくことはたしかです。決して私たちの活動が意味のないものだと言いたいわけではありません。しかし、学校建設だけでは教育問題を根本的に解決できないのです。
教育水準の低さ。私たちの活動ではこの問題を解決できません。もちろん、先生がいないわけではありませんが、知識人大虐殺により教師が殺され、その爪痕は今でも深く残っているのです。
ある先輩の話。
「自分たちが建てた学校で算数の授業をカンボジアの子供たちにすることがあった、
2+3×4=14
そう、教えた。すると、授業後に現地の先生が僕に
『答えは24ではないのか?』
とたずねた、、、、」
これは極端な例です。とはいえ、カンボジアの全ての人に質の高い教育が行き届いているとはとてもいえません。そして、私たちはその教育水準の問題に対して正直に言うと、ほとんどなにもできていません。私はあのとき、「乗り越えることができる」と断言しはいけませんでした。
学校建設だけでは解決しないからです。
僕らは不完全。
私はコロナや言葉の壁を言い訳にしたくありません。もちろん、学校がないと教育以前の問題であり、僕らは学校建設をこれからも続けます。しかし、私たちが行っている今の活動は完全ではありません。私たちはこれからも活動をよりよいものにします。
また、この記事を読んでくださった団体の皆様の中にカンボジアで教育問題に取り組まれている団体がございましたらとても嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。