結果より過程を大切にすること

結果より過程を大切にする

「結果より過程が大事だ」とか、「結果を出すことが重要だ」とか、よく耳にすると思います。
どちらの考えもその通りだと思いますし、どちらが正解というのもないと思います。
でも、そうは分かっていても、私は「結果より過程派」人間です。結果がどうであれ、どう頑張ったかという過程が大事だと思っています。
でも、昨日、より理解が深まった気がしたんです。



昨日のアルバイトは結婚式の披露宴で、式場を持たないブライダル会社が、私たちの会場で行うといったものでした。そのため、装飾や設営はすべて先方が準備をするものでした。
そこで起こった問題が、パーテーション問題です。
コロナ禍での披露宴であるため、向かい合う席には卓上にパーテーションを取り付けています。普段は私たちの会場にあったパーテーションを使用していますが、今回は先方が用意したものを使いたいとのことでした。
しかし、私たちの会場は披露宴をするにしては少し狭い会場になるため、先方が用意したパーテーションはどう考えても置けないものでした。
しかし、先方はどうしてもそれを使用したいとのことで、テーブルセットをぐちゃぐちゃにしてしまうくらい無理矢理置こうとします。
プランナーは私たちの会場スタッフ責任者として、私はサービススタッフ目線として、設置の仕方に指摘を続けました。
そのパーテーションは不安定で倒れてしまったら大惨事になりかねないものであったり、本来の正式なテーブルセットではなくなってしまうものでした。それに加えて、先方のパーテーションだと使えないと事前にお伝えしていたものでした。
私たちもそういった主張をしていると、先方は「これは御新郎御新婦がご用意したものなので、絶対に使わなくてはいけないんです」と言いました。私はお客様が自らご用意したものなら確かに使わなきゃいけないな…と思いましたが、その言葉にも語弊があったそうで、先方がプランの中でお客様にご提案し、会場から使えないと言われていたパーテーションを購入させていたということでした。
お客様からお金をいただいている以上、確かにそのパーテーションを使わざるを得ません。

結局、先方のパーテーションを設置することになりました。
私たちサービススタッフもいつも以上に気をつけながらサービスをし、披露宴は無事アクシンデントなく終えることができました。

と、ここで、冒頭の話に戻りますが、このエピソードでは、結果は良かったわけです。
でも、このエピソードで「結果良ければ全てよし」と言えるでしょうか?

あとから聞いた話ですが、先方と連絡を取り合っている中で、パーテーションの件は最後までウヤムヤにされ、返事が来ないこともあったそうです。私たちの会場プランナーは、今回の先方との契約はこれが初であったけれど、今後はお断りする方向で考える、とまで言っていました。

どれだけ「結果」が良くても、それまでのコミュニケーションや確認、準備といった「過程」が疎かであれば、信頼関係は崩れてしまうこともあるんだと身をもって感じました。


「結果より過程を大切にする」

どんなことにも、この考えを持って取り組んでいきたいって思います。



学びってええな