宮城県気仙沼市波路上杉ノ下地区

前回の投稿に引き続き3月の現地ボランティアで行った、

宮城県気仙沼市波路上(はじかみ)杉ノ下地区について紹介します。 

この地区は、三方を海に囲まれており、海岸にも近い地形です。過去に大津波を経験したことから住民の多くが避難意識を持っていました。
東日本大震災では、住民の多くが指定避難場所である海抜11メートルの「杉の下高台」に逃げ、そこに18メートルの津波がおそい、60名程度が犠牲になりました。ここの地区では、312 人の住民のうち93 人が津波でなくなっており、そのうち60 名程度が高台に逃げて犠牲になっているということは多くの人が高台に避難していたということがわかります。

これは高台から見た景色です。この高台に避難せず、海の近くの神社(杉の下高台よりも高いところ)に避難した人は助かったといいます。 

ここには現在慰霊碑があり、防災広場が整備され、より高い高台が立っています。慰霊碑には犠牲になった方の名前や想定外の犠牲者を出した教訓が刻まれています。

その教訓は、「大地が揺れたらすぐ逃げろ、より遠くへ、より高台へ」です。

この教訓は、津波で犠牲になった方々の心からの叫びであると思います。津波は人々の想像を超えることもある。人間が自然をあなどってはいけないと。そう伝えてくれている気がします。この投稿を読んだ方はぜひこの教訓を覚えて、色んな方に広めていってほしいです。一人でも多くの命が助かれば…そう思います。