“Take fun, take side with sustainability ”
「take」には竹と英単語のテイクをかけてあり、竹で楽しみ、身近な竹で持続可能性を実現したいという意味が込められています。
その鍵となるポイントが、「遊び・使い・還す」ことにあると考えています。
まず、竹を使った創作活動を通じて、竹で「遊ぶ」楽しさを知ってもらうことができます。また、竹を「使う」ことで何気ない日常に新しい付加価値を創出することができます。さらに、竹は自然物ですので使ったあとは自然に「還す」ことが可能です。また、物質的な意味での還元にとどまらず、この活動を通じて竹害を解消することができれば、良好な里山生態系の維持という大きな恩恵を地域に「還す」ことも可能になるはずです。このサイクルを作り上げることができれば、竹林は価値あるものに変わり、持続可能な活動になると確信しています。
現在の課題は、「使う」という点にあると自己分析しています。竹あかりを例にとると、最適な光源の開発が急務です。ろうそくが放つ暖かな光が理想ですが、安全かつ継続的な利用において裸火を用いることは望ましくありません。LEDを用いることが現実的な解決策ですが、今のところろうそくの光をLEDで再現することが技術的にもコスト的にも困難です。また、竹林整備で切り出された竹を、竹あかりの創作だけでは使いきれないという問題も抱えています。現状では大部分を焼却処分していますが、余剰分で竹炭を生産することができれば、売却益で竹林整備を続けるための活動資金を調達することも可能になると考えています。このように、竹を「使う」という部分の課題をクリアできれば、ボランタリーな活動から採算面においても持続可能な活動へとシフトチェンジでき、この活動に関わる人材も地域も増えるのではないかと期待しています。
現在、竹林整備にかかる工具や道具は自分たちで買い揃えています。私たちの活動を続けていくために必要な備品を、個人ではなく団体の所有物として整備する必要があります。