一年後期課題 #4 : 進級制作の中間プレゼンテーション


 時間が経ち、もう2023年も終わりに向かっています。
 後期のインテリアデザイン授業では理論的な知識より今まで学んだことを活かした作品作りに取り込みました。
 住空間、商空間、家具の三つのテーマの中で自分が選んだのはこちら。
 「ユーチューブクリエイターの生活に合わせた家造り」です。


 進級制作は最後の仕上げの前に今までの進行の確認を兼ねて皆と先生の前でプレゼンテーションをすることになりました。
 仮想のクライアントを想像する「ペルソナ設定」、ゾーニングやエスキスの平面図作業、あと締め言葉の順番でプレゼンテーションを進行しました。
 まずはペルソナ設定から。


 正直に言って私はもともと小説を書くのが好きで趣味でやってました。仮想の人を想像するのは自分の得意分野であり、上記に書いてるものより設定はもっと細かく書いてる文章があります。
 ですが、それを全部プレゼンテーション資料に乗せるのは時間内に自分の作品の話を終わらせないとダメな今回の発表の趣旨にもあってないんです。
 それで簡単に言いますと27歳の男性、元プロゲーマさんで現在はユーチューブ活動中の方。健康のために決めた時間に起きたり、筋肉トレーニングもする規則正しい生活をしています。
 あともう一つの特徴ではオンライン環境での仕事が多くて家で過ごす時間が長いことです。
 クライアントさんに家は仕事と休憩、両方ができる場所でないとダメです。


 誰のためなのかも重要ですが、どこに建てるかもすごく大事です。
 それによってクライアントのニーズを解決する方法は多く変わります。
 今回は近くに川がある場所を集中的に探してみました。それで見つかったところがこちらの福岡の室見1丁目です。
 近くに百道浜海辺公園があり、天神まで車を乗れば20分くらいなので今回の企画に最適な場所かと思い位置をここに決めました。
 

 ざっくりと内装を決めるゾーニング段階ではまず参考になれる写真を集めたり、どこに何があればいい暮らしになれるかなということを悩み上の写真を含めて3案のゾーニングを出しました。


 最終的に内装のエスキス平面図はこちらになります。
 ゾーニングの時から少し変わったのはトイレ、洗面脱衣・浴室とトレーニングスペースです。最初はトイレや浴室を上に配置してトイレが一番奥にあったんですが、やはりトイレは接近性が高い方がいいので最短の動線で入れるようにしました。
 トレーニングスペースは最初の企画ではルームの形だったんですが、もっと開放的な感じがいいと思い壁を無くして、上のロフトからも梯子を利用して出入りができるようにしました。
 それ以外は仕事をするストリーミングルーム、休憩をするリビングや川が見えるテラス、クライアントさんが大事にしている高級車のガレージなどゾーニングからの企画通りに設置しました。
 一番苦労をしたのはロフトです。
 あんまり普段から接する機会がなかったためどんな形にすればいいかすごく悩みました。
 ロフトはクライアントさんの個人的なスペースであり吹き抜きという特徴を活かすのが大事なので休憩のリビングの延長として階段ですぐリビングが行けたり、リビングから繋がるテラスやガレージが見えたりします。
 追加では服やアクセサリーなどを収納するところはウォークインクローゼットや寝室からにも出入りができるもう一つの癒し空間として屋根に外が見えるガラスを設置してバルコニーのように使用したり、夜にお酒を飲みながらリラックスできるようにしました。


 プレゼンテーションは5分くらいにまとめて最後には以降に取り込む作業に関して少し説明して終わりました。
 正直に言って今回のプレゼンテーションのクオリティーは満足できなかったんですが、意外といい評判をもらいました。でも、それにとどまらずもっと作品性を高めたいと思いました。
 そして、こういうプレゼンテーションをするのは楽しいです。
 自分の作品を誰かに見せるのは恥ずかしいと思うかも知れないけど、どれくらい作業が進んでるのか確認する場でもあり、他人のプレゼンテーションを見ることによって参考できることを見つけたりするのができます。

前回の作品
● 一年後期課題 #3 : デザイナー紹介 - https://pando.life/kdg/article/123152

一年後期課題 #3 : デザイナー紹介

Choi Shinho
専門学校 福岡デザイナー・アカデミー(旧 九州デザイナー学院)


使用したプログラム
● Adobe Illustrator 2023, Adobe Photoshop 2023, Vectorworks